名称 真言立川流しんごんたてかわりゅう) 発生時期 12世紀前半(平安時代末期)
開祖 東院阿闍梨仁寛 発生地 日本
崇拝対象 荼枳尼天(ダキニテン) 信徒数概算 おそらく0人(壊滅状態)
教団の特色
ドクロ(人間の頭蓋骨、漢字で書くと髑髏)に魂を吹き込み本尊とするという、奇奇怪怪な秘儀(髑髏本尊歓喜法)を主是とする宗教。真言宗の一派で12世紀に発生し、南北朝時代には朝廷(南朝)の後押しもあって隆盛を極めたということですが、あまりに公序良俗に反しているため迫害を受け、17世紀(江戸時代)に入って壊滅してしまいました。関連書類も全て焼かれ現存しないといわれていますが、そのわりにはいまだに淫祠邪教(いんしじゃきょう)の代名詞として広く語り継がれています。

ドクロに魂を吹き込むとは、一体どういった方法で?と思うでしょう。その秘儀については次のようなものであるということですが、すばらしくキテます。笑えます。

真言立川流解説ページより、引用開始(原典:原書房刊・豊島泰国著「図説・日本呪術全書」)

次に髑髏の「建立」。用意した髑髏を加工して組み立てる。これには大頭、小頭、月輪形の三種類の制作法がある。大頭とは、髑髏をそのままにして、頤(おとがい)と舌をつくって髑髏にしつらえ、また歯をつけて、髑髏全体に生身の肉がついているかように見えるまで、何度も漆を念入りに塗ったあと、箱の中に納めておく。

つづいてすでに訳知りの容姿端麗な美女と性交し、その和合水(淫水=男性の精液と女性の愛液)をこの髑髏に百二十回塗り重ねるのである。髑髏を守っているという七魄(人間の魂は三魂七魄からなるとされる)に和合水(三魂の象徴)を三魂七魄の本尊としての準備が整うわけである。それから毎夜子丑の刻(午前零時と午前二時)に反魂香を焚いて髑髏を薫染する。反魂香とは、漢の孝武帝が李夫人の死後も恋しくてならず、方士に香を造らせ、それを焚いて夫人の面影を見たという故事にちなむもので、それを焚けば死者の姿が煙のなかに現れるとされる香である。その一方で反魂の真言を千回唱える。そうすれば死者の魂が戻るというのである。

このようなず修法を行ったのち、髑髏の中に種々の相応物や秘密の符を書いて納め、頭頂に銀箔と金箔をそれぞれ三重につけ、その上に曼荼羅を書き、その上に金銀箔をおす。さらにその上に曼荼羅を書き、銀箔と金箔をおし重ねてはりつける。このような曼荼羅画を交えた箔おしの所作を略式では五重か六重、通式では十三重、最高では百二十重とする。曼荼羅を書く染料はすべて男女の交合の二H(和合水)を厳守する。舌や唇には朱をさし、歯には銀箔をおし、目には絵の具で若々しく綺麗に彩色するが、義眼に用いる玉を入れてもよい。顔にはお白いを塗り、紅をつけて、美女か、童子(美少年)のように化粧する。その際、表情は貧相にせず、笑みをたたえ、決して怒ったような顔つきにしないことが大切である。

引用終了

すなわち、これは快楽(要はセックス)を追求することこそ即身成仏、菩薩への道ということです。別ページで紹介するスコプチ(去勢こそ救いの道とする異端のキリスト教)とはまったく逆ですが、しかし性欲と宗教の結びつきは世界各国でみられ珍しいことではありません。韓国の統一教会も本質はセックス教義です。性欲は人間の本能、煩悩の1つですからこれが宗教と結びつくのも必然といえるのかもしれません。

教団の発祥
(作成中)