正式団体名 宗教法人 生長の家 立教 昭和5年3月1日
開祖・教祖 谷口雅春(たにぐち まさはる)先生 現指導者 谷口清超(たにぐち せいちょう)総裁
谷口雅宣(たにぐち まさのぶ)副総裁
聖典・教典 生命の實相(全40巻)
真理(全11巻)
谷口雅春選集(全20巻)
「甘露の法雨」「天使の言葉」 ほか
本拠地(聖地) 本部事務所:
  〒150-8672 東京都渋谷区神宮前1-23-30
総本山:
  〒851-3394 長崎県西彼杵郡西彼町喰場郷1567
崇拝対象 生長の家大神 (=宇宙の創造主を意味する)
※ただしこの呼称は仮称であり、生長の家ではあらゆる宗教の本尊もその名称によらず「大宇宙の創造神」としてこれを崇拝する。
信徒数概算 87万人
関連サイト 生長の家総本山 生長の家宇治別格本山 関連団体 (財)世界聖典普及教会 生長の家栄える会
生長の家本部練成道場 生長の家リンクページ 日本教文社
教団の特色
大本で機関紙の編集主幹をしていた谷口雅春が起こした教団です。生長の家は岡田茂吉の系統と違い、大きな分裂もなく現在に至っていますが、一方で数多くの類似教団を生み出しています。 生長の家に影響を受けた宗教家としては、白光真宏会の五井昌久、GLAの高橋信次、法の華三法行の福永法源などがいます。

この教団の特徴は、設立の経緯が同人雑誌だったので現在でも機関紙を定期購読することが信者の勤めとなっていること、またメディア・マスコミには非常に敏感です。マスコミの取材に対してまともに答えを出さない(出せない)新興宗教団体が多い中、生長の家だけは毎度ながらもっとも丁寧に回答を出します。生長の家のホームページにも、教義から組織から歴史から沿革その他にいたるまで、丁寧に解説されています。新興宗教の中ではきわめてオープンな団体といえるでしょう。(もちろん、表に出せないこともあるでしょうが)

教団の発祥

谷口雅春(明治26〜昭和60)は、兵庫県に生まれ、4歳のときに叔母の養子となった。大正3年、早稲田大学文学部英文学科を中退、紡績会社に就職する。紡績工場で現場監督の地位についたとき、工場長と仕事上の意見の相違で対立し退職することとなった。
その後、谷口は大正6年に大本に入信、文学の才能が認められ教団機関紙の編集主幹となった。しかし、大本は政府当局より国家転覆を企てる危険集団とみられており、後々弾圧を受けることになるのである。当時の大本は「三千世界の立て替え・建て直し」(最後の審判が下り世の中に革命がおこるとする出口なおの預言)が大正10(1921)年に起こると予言、これがもとで時の政府による第一回目の弾圧(第一次大本事件)が勃発、逮捕者が続出し教団は活動を制限される。谷口はこの事件のさなかも大本の最高指導者・出口王仁三郎の「霊界物語」の口頭筆記を担当するなど大本の活動を支えていたが、結局「立て替え・立て直し」がやってこなかったことに対して疑念を抱き、大本を去った。

大本を去ったのち、独自の道を模索していた谷口は昭和4年、神示により「善一元」の世界、「万教帰一」の真理を悟り、己の使命を知ることになる。年明けて昭和5年3月1日、月刊誌「生長の家」を自費出版、この日をもって立教とする。出版当時はまだ教団は成立していなかったが、これが多くの読者を獲得していったため、谷口は購買者を組織して教化団体「生長の家」を設立するに至った(昭和10年)。
なお、谷口は教化団体設立前の昭和7年に、雑誌「生長の家」の総論をまとめた「生命の實相」を発刊している。これは現在の生長の家の聖典であり、その内容は出口王仁三郎の思想・教えに色濃く影響されているというが、谷口オリジナルの思想としては「天皇信仰」がある。出口王仁三郎が天皇陛下を現人神とする国家神道を真っ向から批判していたのとは正反対であるが、この民族主義的思想は後の教団にとって火種となるのである・・・

昭和24年、戦後施行された宗教法人法に従って生長の家は法人格を取得した。当初は「生長の家教団」であったが、大本の教義を一部に色濃く反映する生長の家でも「万宗同根」(生長の家では「万教帰一」と表現する)の考えをもっており、生長の家は世界中のあらゆる宗教の元であり、神の真の教えを説く=超宗教であるという考えから、もはや教団という枠組みを超えたということで正式団体名を「生長の家」とした。生長の家をはじめとする大本系の宗派は「万宗同根(万教帰一)」の考えから他宗教との合一を目指しており、他宗派との交流には力を入れている。

谷口雅春の死去後は、娘婿である谷口清超(たにぐち・せいちょう、大正8年〜)が2代目総裁として跡を継いでいるが、現在の教団では谷口清超の次男・谷口雅宣(たにぐち・まさのぶ、昭和26〜)副総裁が実権を握っているそうな。

しかし、谷口雅宣先生は祖父・谷口雅春先生の右翼的な主張(明治憲法復興、天皇信仰)を退け教義を現代化する動きを見せており(右翼的な思想を残すことは教団の世界進出にあたり、とくに韓国・中国への布教に対して大きな障害となるため)、これがもとで古株の信者の間では谷口雅春の思想に立ち返る「原理主義」運動が起こり、後継者・谷口雅宣に帰依する者との間で紛争が起きているという・・・。

教団の教義・思想
「生長の家」の意味であるが、「」は無限の生命・時間を表し、これを縦の関係とする。「」は無限の広がり・空間という横の関係を表し、この縦と横のクロスする点が「」、すなわち生命の宿る宇宙全体を表す。・・・難しくてよくわからないかもしれないが(私もよくわかってない)これは生長の家の教義そのものを簡潔に示している。すなわち、「生長の家」なる名称はその教義を一言で示したものである。以下、私の現在の理解力にて生長の家の教義を簡潔に説明する。間違いがあればご指摘いただきたい。

生長の家の教義は、「神性人間観」「日本国実相顕現」がそのベースとなる。「神性人間観」とはすなわち、人間はすべて神の子であり、キリスト教でいう人間の「原罪」は一切認めない。悪はもともと存在しないとする「善一元」の人間観である。これは「縦の真理」と呼ばれ、人間の實相(本来の姿)は無限の生命、無限の愛、無限の知恵を持つ永久不滅の存在であるとする。なお、この「神性人間観」の考えは谷口雅春がオリジナルではなく、当時大本の最高指導者であった出口王仁三郎が既に発言しており(庚申日記・第7巻)、大本の思想が色濃く反映されている。

また、この世(現象界)は人の心を移す鏡であり、人間の心がけ次第によって貧富も健康も不健康も幸も不幸もなんでも実現できるとし、これが「横の真理」である。日本の中心は万世一系3000年の歴史を有する皇室であり、天皇であるとする「日本国実相顕現」といったかなり右翼的な思想も併せ持つ。
ということで「縦の真理」「横の真理」により、皆が神の存在を信じ正しい行いをするならば、その心が現象界(この世)に映って至福の世界が実現し、また人間も本来の姿になるのであるから、これすなわち現世に地上天国が実現されるということになる。

生長の家の信者は、「会員」「誌友」「受講者」に3区分される。「会員」は毎月教団に会費を納める者(会費の額にはランクわけされているそうだ)、「誌友」は生長の家が出版する数々の雑誌を最低1つでも定期購読している者、「受講者」はこれらに区分されない者である。つまり「受講者」はあまり活動に積極的でない者で、たまに集会に参加するとかたまに雑誌を購入するとかいった程度の者を指すのであろう。

生長の家では、教化手段としてメディアを積極的に活用している。雑誌が出発点の教団なので納得できる話ではある。生長の家がラジオ番組をもっていることはご存知の方もいることだろう。私も受験生の頃、ラジオを聞きながら勉強し徹夜したものであるが、早朝あるいは深夜に谷口清超先生のありがたいお話を何度聞いたことであろうか。正確には「谷口清超先生のありがたいお話を講師の方が解説する」という構成の番組なのだが、今思うと金光教やセブンスデー・アドベンチスト教団など複数の教団がそれぞれ同時間帯にラジオ番組をもっていたので、どれがどれだったかイマイチ思い出せないのであった。

関連リンク
光の進軍・谷口雅春先生 生長の家 - Wikipedia
蔡焜燦さん問題を考える会 21世紀生長の家研究会