新興宗教とは?

まず最初に、ここで扱う新興宗教の定義について明らかにしておきたいと思います。日本で言うと幕末(19世紀後半)以降、世界史的な観点では19世紀終わりから20世紀以降に発生した宗教を、ここでは新興宗教と呼ぶことにします。

一般に新興宗教というとここ数年の本当に新しい宗教ばかりを扱うことが多いみたいですが、しかし、国内に限ってみれば現存する宗教のうち、信徒数の多いものから順に上げていくと明治前後から戦前に設立された宗教が圧倒的に多いのです。江戸時代以前といえば、こういった既存とは違う新しい宗教というのはほとんど皆無でした。
しかも、これら幕末から明治にかけて現れたいくつかの宗派は、明らかに既存の仏教・神道とは異なる上、今あるさまざまな新興宗教の源流になっているのです。天理教、大本、世界救世教、霊友会(どれも戦前から存在する)などは分裂してさまざまな宗教を生みました。
創価学会の場合、信徒数が大きく増えたのが戦後だったので戦後の宗教とおもわれがちです。が、創価学会も設立されたのは昭和のはじめで、一般に思われているように戦後の宗教ではないし、池田大作氏が創立者でもないのです。

外国の宗教でも、三大宗教(仏教・キリスト・イスラム教)と異なる宗派で名が知れている宗教は19世紀末〜20世紀初頭に現れたものや、そこからの分派がほとんどです。ものみの塔(エホバの証人)、モルモン教などもそうですし、例外といえばゾロアスター教(新興ではない。逆にゾロアスターの思想はキリストや仏陀にも影響を与えたとする説もある)または統一教会(朝鮮戦争後に設立)くらいでしょうか。
ところで、国内の新興宗教と比べ、これら外国の新興宗教に共通しているのは、そのほとんどが三大宗教の教えをベースにしているところです。天理教とか金光教は全く新しい神を生みましたが、モルモン教やエホバの証人はあくまでもキリストが救世主で、神といえば宇宙を作った唯一の神であり、ユダヤ教の思想をひきずっています。

個人的には、独創的な発想に富む国内の新興宗教により興味をそそられます。そのため、現状では国内の宗教に力を入れて調査をしています。