・SONY SMC-3000G keyboard
SONYの映像機器用パソコンSMC-3000Gのキーボードである。発売された時期は、
SMC-70Gと同時期だと思うので80年中期?
SONYロゴは、別パーツで貼り付けてあり、高級感がある。ファンクションキーが縦並び
というのが最近のキーボードでは見かけない配置。
ファンクションキーの機能を記すテンプレートを外すと、こうなっている。テンプレートは、
映像にテロップを入れるロゴを作成するツールの物の用である。
縦並びのファンクションキーが廃止された理由は、どんなことであろうか?
考えると、縦並びの二列配列のファンクションキーだと、テンプレートの配置に問題が
生じるからではなかろうか?このキーボードのテンプレートのように、一見、どの機能
が、外側のキーなのか内側のキーなのか混乱される可能性があったり。
もしくは、二列にわたって囲うようなテンプレートは、その面積の広さや形において制限
を受けそうである。よって、廃止され、上に移ったのではなかろうか?
まあ、このキーボードにおいては、上側にもファンクションキーのような代物があるけど。
このころは、まだまだ日本語を打つ方法が確立してなかったので各社まちまちの部分
があり、このように日本語関連のキーが増えている。
このキーボードはネットの情報からXT互換らしい。オリジナル?XTキーボードのIBMの
と違って、さすがにテンキーとカーソル移動キーは独立して、使いやすくしている。
キーを打ってみると、クリック音は無く、前に紹介した、NEWS用のキーボードと似た感覚
があり、東プレ製と誤解していた。今回、ようやく入手して、キーを外してみると、オムロン
製のスイッチが使われ、驚いた次第。
スイッチにLEDが付いた物と、他のは共通のスイッチのようだ。
横から見ると、こんな感じ。ほんのりと湾曲だね。
裏側、シンプル。
足はこんなの、写真ではわからないだろうが、足の付け根は金属板が仕込まれている。
前足?は、こんなの、こちらはちょっと変わった形ですね。形が凝ってます。
他のキーボードでは、張り紙がしてあって、ごちゃごちゃと変なロゴが列挙されているのだが
こいつは、申し訳程度の品名?が、こんな隅に張られているだけ。
コネクターを付ける所。PS/2のコネクターがつけられそうだが、1ピンだけ少ない。専用の
コネクターの末端は、ATコネクターとなっている。(XTはATと同じコネクターである)
さて、開けてみましょう。メイン基盤にはシールドがネジ止めされている。
シールドを外した、メイン基盤。
OMRON製であることを示す、刻印。
この基盤の品名?
メイン基盤のキー側。表に部品が配置されている所は、他の日本のビンテージキーボードと
同じ所。
これがメインのICかROMとなっているようだ。
使われていたネジ群。
私は、かつてはSONY信者だったので、このマシンの存在もカタログで知っていたのだが、
まさか、ここにきて手に入れることになろうとは思いもしなかった出来事で、その時は夢心地
であった・・・。まぁー、今のマシンでは使えないというのが、夢を覚ましてくれた現実である。