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【松山】愛媛県卸売酒販組合(戸田善丈理事長、松山市竹原)は、県内卸業者が共同で小売店の販売を支援する「リテール・サポート(RS)事業」に取り組んでいる。競争激化で卸・小売とも収益が低迷しており、催事イベントなど販売面で関係強化を図る狙い。卸の有志10社が名乗りを挙げており、今後小売店60店の参加を見込む。全国初の試みといい、当面5カ年計画で今夏から本格稼働する。
RS事業は、平成15年の経営革新支援法で卸が対象になったことから経営基盤強化計画の一環として推進。今年度からリテール・サポート部会を設置し、運営規定・事業計画など綿密なスケジュール作りに取り組んできた。同組合によると、6月23日に県内29社のうち参加卸がエリア別(東予4社・中予4社・南予2社)に決まり、今後小売店を募る。参加料や月会費は分担金として徴収。公的な補助金活用も検討したいという。
5カ年計画のうち1年目は毎月2回の催事イベントを強化。2年目はPOP・棚割り・情報提供と順次スケジュールを運ぶ。1年目の催事イベントは毎月5日からの前半にリーズナブル商品、20日以降の後半にこだわり商材を提供する。第1弾として8月25日から「愛媛味めぐりの会」の販売受注を始める。
同組合は、事業開始に向けて昨年からコンサルティングの指導を受け、卸セールスの仕事を強化する研修を数カ月にわたって開くなどコア要員の育成に努めてきた。ビールなど価格競争でなく清酒や各地区の商材、酒器などスケールメリットを追求しない共同仕入れに力を入れる。宇都宮勝征専務理事は「中堅卸が中心となり、商品開発などに取り組む。組合は販売ノウハウを蓄積し、共同の仕入れや販売に役立てたい」としている。