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【大阪】宅配専門チェーンのファミリーネットワークシステムズ(堀田茂社長)は6月19日、北区の新梅田研修センターで酒販店生き残りセミナー「米勉強会」を開催、同チェーン加盟店ら約170人が参加した。
同社は酒類や調味料、米だけでなく食品全般や日用品など、家庭で必要とする商品の多くを宅配によって提供する「スーパー宅配構想」の具体化に着手しているが、この勉強会も米販売に力を入れることで、酒類以外の商品にも目を向け、販売力や粗利を向上していくことを目的に開催したもの。6月12日には東京でも開催し、多くの会員店が参加した。
勉強会では講師の船井総合研究所・住友勝氏が「安売りは1995年をピークに衰退し、高利益商品を売っている店が生き残る時代になった。酒の免許が自由化されて、さらに多くの店舗が同じ商品を売るようになれば、売り上げが低下するのは明らか。粗利率の高い商品の品揃えに力を入れ、“鮮度の高い情報”という消費者の最も求めているものが提供できている店は、今後も自由化の中で確実に生き残っていく」と述べた。
このあと、ファミリー加盟店の成功事例として堺市の寺田酒販・寺田毅氏と京都市伏見区の西成酒店・西成聡氏がそれぞれ体験談を発表。寺田氏は自店からDSまで30mという立地に「ビールや発泡酒では価格差で勝てないと判断し、米の拡売に力を入れはじめた。ピンクの目立つリュックに米袋を入れて宅配を開始したところ、お客さんが興味を持ってくれた。消費者は今、食べている米には満足していない」、西成氏は「値段は一つの要因に過ぎない。自分が便利だと思うことを第一に考えて行動すると、お客さんは必ず喜んでくれる。自分の持っている情報の提供を心掛けることも重要」だと語り、価格以外で勝負をした体験談を述べた。
堀田社長は「今、一体何が売れているのか、レーダーを広げていくことが重要。ぜひ売り場を除いて、消費者が何に列を作っているのかを、しっかりと勉強してほしい」とした上で、今後の同チェーンの目標について「“NEWラグジュアリー”と言われる年収1000万円以上の30代、40代の夫婦、住宅ローン、教育費から開放された50代の家庭、元気で消費旺盛なシルバー層に向けた、こだわり商品を掲載している『月刊わがママン』もすごい勢いで伸びている。大転換期である今、廃棄ロスの少ない宅配が改めて注目を集めている。今後は酒、食品だけでなく、家庭用品全般を取り扱うスーパー宅配チェーンへの進化を図る。コンピューターシステムも一新し、無在庫販売で自動引き落としによる決済を行う新たな仕組みもつくる」と今後展開予定のスーパー宅配構想について説明した。