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【東京】朝日酒造(新潟県長岡市、平澤修社長)が発売している「久保田」特約店で組織されている「全国久保田会」(熊田裕一会長)は5月22日、第20回全国久保田会総会をホテルニューオータニで開催した。
総会では冒頭、熊田会長が、「朝日酒造が安心、安全、品質第一を掲げて世に出した『久保田』は、今年で発売20年になる。その間、お酒が足りずに申し訳ない気持ちで商品を売ってきたが、近年は様相が少し変わったのではないか。原因として世代交代が言われているが、代が変わっても飛躍している店もある。しかし、そうでないなら20回を機に、「久保田」の創業を理解し、原点に返った商売をしてもらいたい」と話し、後継者育成支援体制を整備し若い世代の育成に努めていくことが承認された。また、同社でも大きな被害を受けた新潟県中越地震が発生した10月23日を、「久保田の日」と制定。同時に10月を「久保田告知強化月間」としてPRに務めていくことが承認された。
同社・平澤社長は、「昨年の地震で、久保田会はじめ多くの皆さんに支援いただいた。20日間、出荷できない日が続いたが、それでも早い段階で出荷できたと思う。今回の地震で、20日間の販売機会の損失、原料米9000俵の廃棄のほか、仕込み途中の醪約3000石、鉄分の流出による原酒1000石、合わせて4000石(1升びん換算で40万本)の酒の廃棄を余儀なくされた。他にも、大正時代からの事務所も取り壊さなければならなくなった。今後も工場周りの陥没の修復など、完全な復旧までにはまだまだ大きな時間と資金が必要となる。しかし、20年前に久保田を立ち上げた気持ちに立ち返り、全社をあげて復旧に努めている」と、震災被害や復旧状況について説明した。発売20年を迎えた久保田については、「この20年間、いろんな問題や課題をクリアしながら当初の基本戦略を守り続けて今日を迎えることができた。最近、多少の陰りは見えるが、この久保田戦略というものは他の酒造メーカーに対しても憧れの的の戦略。全国久保田会は、強い店同士の集団となりこれからの業界のリーダーとして進んでいく必要がある」と、次の20年に向けた新たな決意を示した。
昨年10月から今年3月までの同社の出荷状況は、地震の影響が大きく響き全体で約5000KL(前年比87・9%)、うち、「久保田」は約3000KL(91・5%)での着地となった。