http://park8.wakwak.com/~jyokai/
から始まるホームページの更新は平成17年10月1日をもって終了しました。
最新記事は http://www.jyokai.com/ から閲覧して下さい。



球磨焼酎メーカー スコットランド現地調査を実施、ジェトロLL事業の一環

 【熊本】「まず行くべし。現場の空気の中でこそ体感できるものがある」--。球磨焼酎の蔵元をはじめ、今年2月20日から3月1日までの日程で、英国スコットランドの蒸留所を訪ねた現地調査団による報告会が3月28日、人吉市内のホテルであった。

 今回の調査は、ジェトロ(日本貿易振興機構)が日本と外国の特定地域間における特定産業の交流を支援するLL事業(Local to Local産業交流事業)の一環として実現したもので、同地の蒸留所や大学の研究機関、業界団体などを訪問。スコッチウイスキーのブレンドや樽貯蔵法の技術導入、海外市場開拓戦略の研究、焼酎粕の健康食品化など再利用の技術提供などの可能性を探ることが目的で、いわば今後の具体的交流につなげる「足がかりをつくる」(ジェトロ熊本貿易情報センター橋本雄二所長)意味合いが強い。

 現地調査には、球磨地方の焼酎メーカー、球磨酒造組合関係者5人、ジェトロ関係者1人のほか、専門家として熊本県工業技術センター・西村賢了次長、酒文化研究所・狩野卓也代表取締役が参加。当日の調査報告では、西村次長がスコッチウイスキーの歴史や法律的な定義などを説明し、「球磨焼酎としての定義を創るべき」との提言もあった。狩野代表は、アイラ島の「ラフロイグ」「ボウモア」などの訪問に触れ、両蒸留所が伝統製法の“演出”も含め、観光客の取り込みに傾注し、「来場者の歓待を研究している」事例を紹介。現地の飲酒事情は、ウイスキーを飲む者は奇異に映るほどの状況で、ブレンデッドウイスキーが苦戦するなか、個性の強いシングルモルトは世界に販路を求め、観光客にもアピールし、コアなファンをつかむことで活路を開いていると指摘した。

 蔵元の参加報告では、球磨焼酎酒造組合・林篤理事長が、「観光客の受け入れ体制が勉強になった」とのべると、鳥飼酒造場・鳥飼和信代表社員は、「現場でこそ体感できるものがある。特に若い人が交流を深めていくことを望む。たった(人口)4000人の小さな島(アイラ島)から世界へ出ている。小さな球磨もその目標を持ってやることはいい」と熱く語った。一方、「119カ所の蒸留所のほとんどが大手傘下に入り、各蒸留所のモルトは大企業が製造する1アイテムでしかない。危機感が高まったことが収穫だ」(高橋酒造・高橋昌也専務取締役)と、厳しい現実を直視する報告もあった。

(掲載日:2005年04月06日)


<最近の記事>

  • 17BY清酒用加工用米 6万5700tに、価格60kgあたり120円引き下げ  (9月30日)

  • 当サイトに掲載の記事・写真・図表等の無断転載を禁じます。
    著作権は、株式会社 醸界タイムス社に帰属します。
    Copyright© 2005 The Jyokai Times. All rights reserved.
    個人情報リンク