厨房夜話11

11.お腹ともお話しよう!(量の話)

以前の「厨房夜話」で、「食材とお話しよう!」というタイトルで、主に調理時間についての話をしました。今回は、主に量についての話をしたいと思います。

●年齢とともに基礎代謝は落ちる!
同じ1人前と言っても食べ盛りの高校生とお年寄りでは倍くらいの違いがあるでしょうし、私も高校生の頃は学校から帰って夕飯までの間にインスタントラーメン、その後、しっかりお代わりして夕食も親よりは多く食べていましたが、今はその半分以下。基礎代謝という、体の熱を保ったり、心臓などの臓器や筋肉などを動かすときの運動をしなくても生きるために必要な、基本的なエネルギーの消費量は年齢とともに落ちてくるので当然だし、今、高校生の頃と同じエネルギーを摂取していたら太って大変です。

ですから、1人前という表示がしてある「ご飯・麺類・小麦粉系メニュー」でも、かならず『※量はお腹と相談で』という注意書きを入れていますが、食べ盛りの高校生の男の子とお年寄りとでは量を加減してくださいね、という意味だと思ってください。

●家庭料理はあるもので、それなりに・・・
このホームページでは、ご飯・麺類・小麦粉系メニュー以外は、あまり何人前とか表示していません。特に手軽にもう一品で紹介しているレシピは、献立を組み立てる際の「主菜」となるものではなく、主に「副菜」として箸休めだったり、栄養や献立のバランスを取るためのものなので、量はおおよその目安しか表示していません。

主菜となるようなメニューでも、お肉1枚を焼いて1人前とか、お魚1切れが1人前とか言うような料理が少ないのに、気づいていただけていますか? そのうちには、そういったメニューも登場するかもしれませんが、基本的には今のレシピや量の表示で行こうと思っています。

家庭で作る料理に世界三大珍味(フォアグラ・キャビア・トリュフ)は登場しないし、コースで食べる懐石のように手の込んだこともしない。あるものでそれなりに美味しく手軽にできればいいんじゃないの? というのが、ドロシーの家庭料理に対する考え方です。

●おおよその目安
「でも、適量ってどの位?」というキャシーからの質問が来そうな気がするので、おおよその目安をご紹介しておきましょう。

・カップ1=200cc 大さじ1=15cc 小さじ1=5cc
・ひとつまみ=親指、人差し指、中指の3本の指でつまんだ位の量
・少々=親指、人差し指の2本の指でつまんだ位の量
・ひとつかみ=片手の5本の指と手のひらで握った位の量
・適量(適宜)=お好みで量を調整してください、必ず味見しながら量を決めてくださいという意味

といった感じでしょうか。でも、いつも言うことですが、基本は自分の舌。関西で育ったか東北で育ったかによっても美味しいと思う味は違うし、その時の体調によってもちょうど良いと思う味は違うので、自分で味見をするのが一番ですね、って結局、そこに話は戻るのでした。