
10.食べて感動の味「蕎麦処くりはら」
その昔、ドロシーは陶芸を習っていました。仕事が忙しくなり、ほとんど寝る時間もない、という状態になったので止めてしまったのですが、そのうちまた始めたいとずっと思い続けています。このホームページにも、どれとは言いませんがドロシー作の器がいくつか登場しているので、想像しながら見てください。
その時のドロシーの陶芸の先生ご夫妻が、とってもとっても美味しい上、体にも良い素材を使ったお蕎麦屋さんを始めました。どうして陶芸の先生がお蕎麦屋さん?って思うでしょうが「菊練り」といって、粘土に菊の花のような模様を描きながら回して練り、中の空気を抜いていく作業、最後に砲弾型にまとめる作業などは、粘土もお蕎麦もほとんど同じ作業なんです。ですから、陶芸で土練りの基本ができている人の場合、お蕎麦を打つのも上手なわけです。
このお蕎麦屋さんは「蕎麦処くりはら」といって、下北沢より徒歩7分、笹塚より徒歩8分の鎌倉通りに面した所にあるのですが、テレビや雑誌、新聞などのマスコミでかなり紹介されたので、蕎麦好きの方なら知っているのではないでしょうか。
私は、食いしん坊の料理好き=料理情熱家として、あちこちで美味しいものも食べているし、自分で作ったものでも味を見て「美味しい!」と思えないものは自分でも食べないし、人にもお出ししません。ですからいい加減な味のところに行くよりは自分で作ったものを食べるし、新しい店はまずランチで味を見てからディナーに行くようにしています。そうしたチェックに残り、ここなら値段に見合って味も安心という店も懐石やイタリアン、中華など何軒かはあるのですが、普通に「あ〜美味しかった!」というレベル以上の、食事をして感動する、という経験を久々にしました。それが、この「蕎麦処くりはら」のお蕎麦なのです。
蕎麦粉は無農薬有機栽培の蕎麦のヌキ実を、混入している異物を丁寧に取り除いてから、営業当日の朝、石臼で挽いてふるいに掛けたものを蕎麦粉と水だけで打った十割蕎麦で、練るのも茹でるのも晒すのも全て有害物質を取り除いた水。このお蕎麦は黄色がかった透明な白の奥に薄いグリーンが輝き、のど越しも良く、つるつるといただけてしまいます。蕎麦つゆももちろん色々なこだわりがあるのですが、長くなるので紹介は割愛します。でも、最後に蕎麦湯をいただいて蕎麦つゆに入れたとき、美味しくできたお吸い物のようなカツオの香りがフワ〜っと上がってきて、思わずもう一杯いただいてしまいました。
盛り蕎麦がメインですが、蕎麦の刺身やそばがき、お蕎麦を使ったおつまみ、奥さんの清子さんが作ったお惣菜系のものや無添加純米のお酒やワインなどの飲み物もいただくことができます。もちろん使われている器なども全てご自分で焼いたもの。
ただし、二人とも別に仕事を持っているので営業は金・土・日の3日間のみ、それも月によって2週だったり3週だったりするので、事前に電話で問い合わせるのが確実ですね。お蕎麦は1日限定30食です。
●蕎麦処 くりはら (栗原宏久・清子)
東京都世田谷区北沢4-16-10
電話 : 03-3466-7980

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