JF2CDE 内海 市郎

はじめまして、アマチュア無線に出会ったのは、中学3年の夏です。級友の自宅に遊びに行くと天体望遠鏡とアマチュア無線機が置いてあって、天体望遠鏡で土星を見せてくれました。それは手の届きそうな空間にぽっかりと浮かんでいて白く美しく輝いていてすっかりとりこになってしまいました。
もうひとつの初めて見るアマチュア無線機はなにやらしゃべっているようでしたが、むにゃむにゃ言っているようでよく判りませんでした。

それから数日後、彼はその天体望遠鏡を買わないか?というので、こずかいを前借し
私はどんどん天文にはまっていきました。
彼は、そのお金でアマチュア無線機を新たに買ったそうです。

私がその後本格的にアマチュア無線を始めたのは、大学時代に友人に薦められ50MHZの無線機を貸してくれたことからです。
当時太陽の活動が活発で電離層に反射層が
できて、通常では聞こえてこないオーストラリアのTV番組や九州の人の無線が傍受できることがきっかけでした。
当時はラジオ局に通信リポートを送ってその放送局のカードを多数収集していたので、それをきっかけに無線免許を取り、無線機を購入、バイクに取り付け移動先で運用し各地での会話や出会いがあってアマチュア無線の素晴らしさを楽しんでいました。
 
入社後、先輩の影響もあってアマチュア無線同好会をつくり、おもに防災活動を中心にはじめました。特に森町工場は、遠方のため災害に通信が途絶することも考えられるため本社⇔森町工場間での通信ができる無線装置を設置しました。
 
最近NZ クライストチャーチで大きな被害をもたらした地震がありましたが、今後30年以内に約70%の確立で発生することが予測されている東海、東南海大地震時に携帯電話の代替として安否の確認、地域情報収集に役立つアマチュア無線が有効と考えています。
 
以前、アマチュア無線は、一部のマニアだけの趣味のようなイメージがあったと思いますが、今は機器もたいへん便利に手に入るようになり手軽に携帯電話とはちがった世界の友人ができます。
国家資格も必要ですので分別のある人とのコミニュケーションが安心してできます。
 私事ですが、最近ボランティアを始めました。
いろいろな方と接する機会が多く、人との接し方の大切さを感じています。この機会にぜひアマチュア無線を通じて世界の人たちと友人になってください。