JA2NUO 酒井 錠夫

はじめまして、JA2NUO 酒井錠夫です。自宅は愛知県豊田市です。自宅から会社のある愛知県清須市まで、片道45キロメートルの道のりを、1時間かけて通勤する時間帯が、私のアマチュア無線活動の主体です。
無線の世界では自動車に無線設備を取り付けて運用するスタイルを『モービルハム』と言います。自動車から如何に効率良く電波を送信・受信し、遠くの無線局と交信するかが私のこだわりです。
春日工場の駐車場に停めてある、大きなアンテナが取り付けてある赤い色の車が、私の無線車です。
 
運用している周波数は、51.0MHzのFMです。普段は
30km程度の近距離しか電波が届きませんが、春から夏のシーズンになると、車載の無線設備からでも、国内の遠隔地・海外の無線局と交信できます。
私は国内では北海道から沖縄まで、海外では韓国・台湾などの近隣国としか交信できていませんが、オーストラリア、アメリカ、ヨーロッパと交信している方もいます。

携帯電話が普及している現在で、つながるかどうかはっきりしない電波を使い、見ず知らずの誰かと無線でお話することに何が面白いかと思われる方も居るでしょうが、不確定の条件下で如何に効率よく電波を送信・受信して、思いがけない遠くと交信出来た時の喜びは、無線設備の製作・調整・取り付けから、運用技術の訓練などの準備(苦労?楽しみ?)をして来たからであり、お手軽な準備ではけっして実現できない事を、自らが一番良く知っているからです。

携帯電話が万能な通信手段の様に見られていますが、山岳地帯などでは携帯電話の中継局の電波の届かない地点があります。
また非常事態の停電で携帯電話システムそのものが機能しないような場面も有ります、このような場面では、アマチュア無線は大変有効な通信手段です。
非常事態での通信ボランティア活動にも、私たちのクラブは準備を備えています。
みなさんも、こんな世界を一度覗いて見ませんか。お待ちしています。

(大変悲しい事に、そんな事は有ってはならない事なのに、この原稿を書いているときに東日本大地震が発生し、実際にアマチュア無線で非常通信が行われています、合掌 )
では