現在制作中、歴史・戦国オリジナル漫画「雑賀衆の芽衣」を公開していきます。

「雑賀衆(さいか しゅう)はじめに雑賀衆を知らない方のために簡単な解説をしたいと思います。

雑賀衆とは戦国時代の紀伊(和歌山県)北部の地侍で、鉄砲を得意とする傭兵集団です。
「雑賀衆を味方にすれば必ず合戦に勝利する」と言われ、恐れられる存在でした。

天下人、織田信長と本願寺・一向一揆による「石山合戦」では、雑賀衆は本願寺側に加勢して11年間戦い続けた。
本願寺が降伏した後、雑賀衆の頭領「鈴木孫一」は織田側に従属するが、地侍達の連合体だった雑賀は結束力が弱く内部抗争も起きていた。
そのような状況の時「本能寺の変」があり、織田信長は明智光秀の謀反により世を去る。その明智光秀も「山崎の合戦」で羽柴秀吉を中心とする織田軍によって討たれたのだった。

この直後が「雑賀衆の芽衣」の物語の舞台となります。

本編の続編にあたる物語「土佐・中富川の合戦」も公開しています。
(絵コンテのダイジェスト版です)


「雑賀衆の芽衣」登場人物

鈴木 芽衣(すずき めい)
「今のは脅しだ!退かねば撃つぞ秀吉!」

本作の主人公でオリジナルキャラクター。雑賀衆の頭領「鈴木 孫一」の娘。
勝気な性格と言動で孫一を困らせる事も多いが、情に篤く女の子らしい一面も持つ。
鉄砲の腕は父譲りで、自分が雑賀衆なのを誇りに思っている。

鈴木 孫一(すずき まごいち)
「わしの娘を甘くみるなよ あいつも雑賀衆だというのを心得ておけ」

雑賀衆の頭領で、芽衣の父。明智光秀を討った羽柴秀吉へ祝辞の挨拶をしようと、芽衣を連れて京にやってきた。しかし本当の目的は、ある仕事依頼のためである。秀吉とは以前に戦い合い、知人同士。
史実
本名「鈴木重秀」通称「雑賀孫一」。謎の多い人物で生没年も不明。本願寺を守って織田軍に抵抗。雑賀に迫った大軍を撃退したが、後に降伏。信長の死後は羽柴秀吉に仕え、秀吉の紀伊・雑賀討伐にも従軍している。

石谷 頼辰(いしがい よりとき)
「合戦での仕事ではありませんが傭兵雑賀衆にお頼みします・・」

明智家の家臣で、家老の斎藤利三の兄にあたる。羽柴秀吉が明智家臣の残党狩りをする中、娘と姪を連れて京で身を隠している。
史実

石谷家は室町幕府に仕え、後に明智光秀の家臣となる。山崎の合戦で敗戦すると妹の夫、長宗我部元親を頼り土佐へ逃れた。元親が秀吉に降った後、九州攻めに参加。元親の嫡男で婿の信親と共に戦死した。

石谷 楓(いしがい かえで)
「芽衣さん・・絶対に無理をなさらないで」

石谷頼辰の娘。楓という名前はオリジナル。芽衣と歳は同じくらいだが、淑やかで性格は正反対。武道の類はまったく出来ない普通の女性。
史実
長宗我部元親の嫡男、信親に嫁いだ。しかし3〜4年後に信親は戦死。この頃、一歳前後になる女子をもうけていたが、元親は4男の盛親に信親の娘を娶せると決め家督を相続させた。

斎藤 福(さいとう ふく)
「さようなら・・父上」

明智家の家老、斎藤利三の娘。たまに涙を見せるが、自分達の状況を理解している3歳の女の子。
史実
十数年を土佐で過ごしたあと、縁戚でもある稲葉家に嫁いだ。後に歴史に名を残す大人物になる。

下間 頼廉(しもづま らいれん)
「あの時の子供が良い娘に育ったではないか。孫一よ・・」

鈴木孫一の戦友ともいえる坊主で芽衣とも顔見知り。外見はゴツいがや性格口調は温厚。孫一を書状で京に呼び寄せた本人。
史実
石山合戦で孫一と並び「本願寺左右の将」と称された坊官。天正17年、豊臣秀吉から本願寺町奉行に命ぜられ、慶長5年、教如(本願寺顕如の長男)が徳川家康に会見したとき随従した。

羽柴 秀吉はしば ひでよし)
「孫一・・娘ともども欲しいものだな」

明智光秀を討った織田家中最大の実力者。天下を狙おうとしている。以前の合戦で雑賀衆の力を知っているため、鈴木孫一を家臣に加えたい。
史実
説明するまでもなく、天下を統一する豊臣秀吉。この物語の後、織田家筆頭家老、柴田勝家を倒し、徳川家康を傘下にすると、紀伊の雑賀衆、四国の長宗我部を攻めて降伏させる。

『雑賀衆の芽衣』原稿下描きカット

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