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![]() 「見て解らない? “コタツ” よ」 「 ![]() 「美味しそうなミカンですね」 「急須と湯飲み、持ってきたと」 「お湯わいたで」 リビングルームに突如現れた “コタツ” 。 どうやら、ちずるが用意したらしい。 「一度やってみたかったの。 コタツにミカンに日本茶、そして猫っていうシチュエーション♪」 さっそく猫豹馬を抱っこしたまま、ちずるはコタツへ。 それにお盆に載った急須と茶筒、湯飲みを持った大作、ポットを持った十三、ミカンを持った小介が続く。 皆それぞれコタツに落ち着く。 猫豹馬だけは、ちずるの膝の上である。 「日本人って感じがしますね」 「ほんに … 。 お茶入ったばい。 どうぞ」 「おおきに。 あ〜、ミカンが 全員でほのぼのしてしまった。 「 ![]() 湯飲みに手を伸ばし飲もうとした猫豹馬は、お茶の熱さでヒリヒリする舌を出した。 「あら、やっぱり猫舌?」 「 ![]() 猫豹馬は、お茶がぬるくなるまで待とうと、脇に避けた。 「やっぱり猫なんやな〜。 原因、とうとう解らへんけど、コネクションの敷地外やと大丈夫っちゅうのは、何でやろな?」 猫化事件勃発直後、コネクションは陸の孤島になった。 原因が分からないので、初めの内は所員は外に出られずにいたが、短時間しかコネクションに居なかった人や、長くコネクションにいた人も、コネクション外では誰も猫化せず、コネクションにいた人間が外に出ても外の人達に猫化がうつるという事が無いらしいと言う事が解ったので、今では外出も出来るようになった。 コネクション内のみの現象なのだ。 摩訶不思議である。 「何でかしらねぇ?」 既にコネクション内、特にバトルチームの間では、 「ま、いっか」 と言うような心情になってしまっており、深く考えなくなってしまった。 「 ![]() コタツが気持ちよかったのか、猫豹馬は丸くなって眠ってしまった。 今日もコネクションは平和である … 。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |