泣く泣くお菓子を我慢させられた豹馬・十三・大作だったが、はやり食べ盛りの3人には短い時間でもこの空腹はキツイらしく、コッソリ3人で食堂に移動した。
「木兵衛さ〜ん。 何か食わして♪」
「おお、皆さん、お疲れさんです。 夕飯前でやすよ? それとも、もう夕飯で良いんでやすか?」
木兵衛は、夕飯の仕込みは一通り済んでいるようで、厨房奥からすぐに出てきて顔を見せた。
「いやぁ、夕飯とは別に … 軽くでエエから」
「へい、かしこまりやした」
木兵衛は厨房奥にすぐ引っ込んで用意を始めた。
「やっぱ俺らにはキツイよな」
「そやな」
「ちずるしゃん、小介しゃん、ロペット、堪忍たい … 」
カウンターに座って待っていると、食堂にちずると小介が現れた。
「やっぱり…」
「予想通りでしたね」
「「「げっΣ( ̄□ ̄;;)」」」
どうやら、3人が空腹を我慢しないのはお見通しだったらしい。
「んもぅ、しょうがないわねぇ。 ホントに少しだけよ?」
「大丈夫や。 木兵衛さんにも 『軽く』 て頼んであるさかい」
「はいはい … (-。-)」
ちずると小介は呆れつつも、三人の胃袋を少し労る事にした。
近くにいた百江に追加で2人はお茶を頼む。
「へい、お待ちどうさまです」









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