30のお題 No,28 「血戦」





side  ガルーダ



 過当な地球人に連敗を期して、母上からの叱咤も日に日に強くなる。
 それはそうだろう。 私の失敗のせいで、母上は恥をかき続けている。 本当に申し訳ない … 。

 まさか、ココまでの抵抗を受けるとは思わなかった。 アッサリ侵略できる物と高をくくっていた。
 地球人にコン・バトラーVを作るような技術があるとは … 全く持って不覚だった。
 これ以上、生き恥はさらせない。 母上の顔に泥を塗る事も出来ない。
 今までの責任と、地球侵略をしやすくする一石二鳥の方法 … 葵豹馬との一騎打ち!
 自分が倒れようとも、必ず豹馬を倒す!
 コレは血戦だ! お互いキャンベル星と地球を背負い、お互いの血で剣を濡らす血戦だ!
 豹馬を倒せば、コン・バトラーの操縦者が1人減るのだ。 そこがチャンスだ。

 私が倒れても生き延びても、地球が侵略できれば名誉は回復できる。 母上にも顔向けが出来よう。
 止めるなミーア!
 女のお前には分からぬかも知れんな。
 私は、やらねばならぬのだ。 キャンベル星のため、母上のため、そして何より自分自身のために!

 さぁ、行くぞ。 グレイドンを出せ。
 豹馬の首を取ってくれようぞ。




* 作者の言い訳 *
 ガルーダ側から見た 【第12話 決闘! 豹馬対ガルーダ】 です。
 誇り高い戦士 … と言えば良く聞こえるけど、別の話では結構卑怯な事、卑劣な事やってたりするんだよね、ガルーダは。
 この時は、 “誇り” がガルーダの中では一番上にあったらしいけど。
 いつでもそうなろうよ(笑)


by 忍 翔蘭





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