side 葵 豹馬
簡易ベッドにドサリと倒れ込む。
そのまま急速に眠りの世界に落ちて行く。
ついさっきまで、仲間と生き延びた事を喜び合い。 対キャンベル戦争に終結の目途が付いた事が確認出来た。
つかの間の休戦 … 。
もう駄目だと思った。 覚悟も決めた。
精一杯やった。 この仲間と共に逝けるならそれも良いと心から思った。
苦しかったが、充実もしてた。 沢山の物を得て、失って … 。
最初は何が起こったか解らなかった。
解らぬ間に死んで “天国” に来たのかと思った。 この俺が “天国”ってトコが、ちと微妙なんだが(笑)
あの “使い” は、そんな事を想像させちまうような姿で。 名前まで似てやがる。
接したキャンベル星人が、あんなのばかりだったから、てっきりキャンベル星全体がそうかと思いきや、何処にでも力で押さえつけるヤツってのは居るんだな。
そして、その力に対抗する人々も … 。
キャンベル星と地球の間に友好条約が結ばれれば良いが、今の地球の状況じゃぁなぁ。
条約どころじゃねぇや。 有る程度の復興しねぇと、条約の事考える暇もねぇ。
って訳で、今のところ、一時休戦みたいな状態。
あの “デウス” ってヤツも 『キャンベル星の方も、クーデターの影響で少々ごたつきが残っていので、後日改めてで良い』 って言ってくれたしな。
双方落ち着いた時に平和調印だな。 ソレがあって、初めて終戦といえるだろう。
ああ … この休戦が、夢じゃありませんように … 。
* 作者の言い訳 *
デウスが来た後の事は本編で語られていませんが、平和派がキャンベル星にいるのなら、友好条約とか結べそうですよね。
技術協力とか受けて、いつかキャンベル星に観光に行けないかな?♪
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