30のお題 No,21 「信頼」





side  堀部 源造



 激しい戦いが終わった。
 今日も敵を撃退できた。
 全地球人類の期待と信頼を背負って戦う、あの若者達のプレッシャーは如何ほどのモノか … 。
 ボロボロになって帰還する。 機体も、パイロットも。
 一つの信頼に応えられた充実感があるだろう。 疲れきっていても、怪我を負っていても、その心にはホッとした気持ちがあるに違いない。

 さぁ、ココからは、ワシ等の戦いが始まる。
 ある意味、ワシ等も全地球人類の期待と信頼を背負っている。
 何せ、コン・バトラーが正常に、滑らかに動くのは、ワシ等の修理・整備にかかっているのだからな。
 いくらパイロットが頑張ったとて、機体が思い通りに動かないのでは、どうしようもない。
 いつもワシ等の修理・整備に信頼を寄せ、コレと言った文句一つ言わずに任せて貰える。 四ッ谷博士からも、バトルチームからも … そして、今は亡き南原博士も 「修理・整備に関しては源さんに一任する」 と言ってくれていた。
 大きな信頼を寄せてくれる、有り難い事だ。

 この信頼に応えねば。 せめて、この戦争が終わるまで。



* 作者の言い訳 *
 技師長達も、プレッシャー有ったと思います。
 現実世界でも、縁の下の力持ち系の人達の役割は大きいです。
 歴史の影にいる、ひょっとしたら、皆の知る英雄より偉大な人達です。


by 忍 翔蘭





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