side 葵 豹馬
何もかもが終わった … 。
自分の人生も、仲間の人生も、地球の命運も … そう思った。
敵を倒しはしたものの、最終的には俺達の敗北だろう。
『地球を救う』 と言う目的が果たせなかったのだから。
後、数分の命。
そう思って覚悟を決めたが、救われた。 よりにもよって、敵側の勢力。
敵側の勢力とは言っても平和派の人で。 まさかキャンベル星で、政治犯として平和派の人達が囚われていたなんて知らなかったしな。
地球だけじゃないんだな。 余所の星でも力で抑える者と、平和を訴える者がいるんだな。
救われた。 確かに救われたけど … 俺達は最後の最後で負けた。 ソレが悔しくて堪らない。
救われた事が嫌なんじゃない。 でも … 気持ちが複雑だ。
今まで、キャンベル星の邪悪勢力に俺達程抵抗出来た勢力は居ないらしい。 それだけでも、凄いとデウスを感心させたが、俺的には気持ちがスッキリしない。
あ〜あ。 所謂、 『詰めが一歩甘い』 ってヤツ? 『戦いに勝って、勝負に負けた』って感じ。
地球の “侵略” が目的だったから “破壊” するとは思ってなかった。
地球人でもキャンベル星人でもキレると何をやるか解んねぇな。
何だかんだ言っても、ひとまず、対キャンベル戦争にはカタが付いた。
つかの間かも知れねぇけど、地球は平和をを取り戻した。
そんな中で、地球の国同士が戦争してたりするのはお笑いだけど。
第二第三の邪悪な勢力が地球を狙ってきた時、俺達は今度こそ勝利出来るだろうか?
* 作者の言い訳 *
最終回ネタです。
あのままデウスが来なかったら、地球消滅していたモンね。
でもまぁ、デウスが来たという幸運も実力の内なら、対キャンベル戦争は “勝利” したという事なんでしょう。
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