side 南原 ちずる
お爺ちゃんが全国から選抜した4人の少年。
これから、この人達と一緒に戦っていく事になるのね。
個性的な人達が揃ったみたい。
お爺ちゃん曰く、 「優等生では務まらない。 平凡でも駄目。 もっと違う “何か” を持った人間でないと」 。
だから、あえて国防軍からは選ばなかった。 そして、メンバーの中にあたしも入った。
女だって事で、多少問題視されもしたけど、医療とロボット工学をお爺ちゃんからたたき込まれてるもの。 治療と修理はお任せよっ!
それに、コッチで勝手に選抜した少年達に 「じゃ、ヨロシク」 って押しつけちゃうのも無責任じゃない? だから、お爺ちゃんは身内のあたしをあえて入れたのよ。
とうとうやって来たわ、異星人。
地球と友達になりたいって言うなら大歓迎だけど、一方的に侵略されるのはゴメンよ。
何としてでも撃退しなきゃ。
集合して、さほど時間をおかずに初陣。
一応、あたしはシミュレートを少し受けてるけど、シミュレートと本番ではやっぱり違うわ。
何だかんだ言って、ドキドキ。
それに、この人達をひとまずあたしがまとめなきゃ。 何と言っても初陣だし、集まってすぐだし、全員が初対面でお互いを分かってないし。
シミュレートとはいえ、経験者のあたしが何とかしなきゃ。
この初陣は、これからの地球の運命を左右するんだから。 ココでいきなりやられちゃったら、地球は侵略されちゃうんのよ!
ほら、個人的な喧嘩してる場合じゃないわよ!
みんな、心を一つに!
* 作者の言い訳 *
ちずるがシミュレートを受けたというのは、私の勝手な想像なんですけど。
でも、やってそうじゃない?
あの時は、集合と襲撃が偶然重なっちゃったから、いきなり初陣になったけど、そうでなければ、シミュレートくらいは、みんなにやらせたでしょう。
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