REVERSE BACK UP CAMERA INSTALLATION (TOURAN)


カミさんの強い希望でTOURANのナビにバックカメラを取り付けることになった、欧州車の内装は手強いとは聞いていた が確かにピッタリとはまるような箇所が多く、建てつけに職人的なノウハウみたいなものを感じながらの作業であった、慎重にちまちまとやっていたのでカメラ付け てワイヤー通すだけという作業に5時間ほどもかかってしまった。


【バックカメラの購入】

某オークションで大量に出品されている格安のバックカメラをゲット。

中身を出してしてみるとカメラ部分はこんな感じで、画角は170度と超広角なのでナンバープレートの高さでも車幅一杯まで確認できます。


【リアゲートへのカメラ取り付け】

まずは内張りを外します、下画像の黄色矢印の箇所はトルクスで、赤矢印の箇所は金属板のファスナーで挿固定されていますので、トルクスから先に外しま す、内側の2箇所は停止表示板入れの中にあります。

割らないように慎重にかつ思いっきり?引っ張って、無事外すことができました・・・(汗)

反対側のリアゲートの画像です、ついでなのでドアロックで閉じ込められた時の脱出用トリガーノブを被ってるカバーが操作しにくく指を切りそうな形状だっ たので少し加工してエッジには保護用のテープを貼っておきました。(下画像 緑矢印の所)

ナンバー灯とオープナーのAssy画像、センターのオープナースィツチ部分をFRPで作り変えてカメラとボタンをスマートにインストールしたい衝動に駆 られましたが、ここまでで予想外に時間が掛かってしまっていたので諦めました・・・

カメラ付属の取り付け金具を下左の画像のように曲げ加工し、下右の画像のように防水と仮固定のため厚手の両面テープで止めておきます。

 

ライセンスプレート照明Assyで金具を挟み込んで固定しました。

上画像の赤矢印がカメラから来ている線です、防水のためRTVゴムで隙間をシーリング処理しておきました。 上の画像左側のカプラーを挿すのを忘れてる と後で大変なことになるので要注意♪

上画像の赤矢印のような経路で、振動でビビったりして騒音を発しないように随所で固定しながら配線を引き回していきます。

 

外側から見るとこんな感じで付いてます。


【リアゲートと車体のカプラー部分の配線】

ネットで探してみると、ここのゴムブーツを通す作業に皆さんかなり苦労されているようです。

Touranの場合センター左右2本ありますが今回は車体左側のほうのゴムブーツの中を通すことにします。

ゴムブーツは車体側は直に固定されていますが、リアゲート側はカプラーで接続されているので、まずこれを抜きます。 このカプラーは2ピースで構成され ているので細いマイナスドライバー等を使ってこれを分離します。

分解すると上画像のようにケーブルを通す場所?が切り欠いてありますので赤矢印のように配線を引いてきます。 このときスムースに配線を通すためにゴム ブーツ内部にタイヤワックスやポリメイト等をたっぷりと噴射しておくと「スムースイン」できます(笑) 間違ってもCRC556やグリスのようにゴムを侵 すものを使っちゃダメです。

リアゲートから通してきたRCAピンプラグと電源コネクターを上画像のように通していきます。 ちなみにこの車両側ハーネス破壊してしまうと1.5万円 の出費になるそうです...

元通りに組み付け挿してからゴムブーツを被せたら今度はバックカメラから来た配線をナビまで延長するケーブルと屋根裏で接続します。 振動でビビリ音が しないようにスポンジテープ(実は家庭用隙間テープ)で巻いておきます。

随所テープやタイトンで固定しながら配線をおろしていきます、リアゲート左側のピラーからおろし、そこから前方に向かいサイドシル沿いにナビまで引いて いきます。

ここまで引いてきたところで、リバースランプから後退状態を検出する電圧を分岐させ、これとカメラ系の配線をまとめて一緒に引いていきます。

配線を通すためにスカッフプレートを外します。 このような鉄板のファスナーで固定されているので内張り外しで垂直に引っ張れば簡単に外れます、無くさ ないよう注意して作業しましょう。

私の車の場合助手席下にナビがあるので配線は車体左側を赤矢印のように通しました。


動作テスト

作業完了後、実際に動作させた状態の画像

薄く見える黄色のマーカー線ですが、水平状態で一番下の線から0.3m、0.9m、1.6m、2.6m程の距離でした。  画像下端左右に写っているのは自車のバンパーです。


ビデオセレクターの製作

ナビにはバックカメラ専用の入力機能があるので、設定をバックカメラに設定すれば単にビデオの線とリバースランプからの配 線を繋ぐだけで動作しますが、外部AV入力を有効にした場合には、外部AV機器の映像が常に入力されるため、何らかの方法でバックカメラの映像に強制的に 切り替える必要があります。

 そこで、リバースランプが点灯したときに、自動的にカメラ側へ切り替える切換器を自作することにしました。 以前にグラ ンディスに乗っていた頃に同様の回路で、走行中のスピードパルスを検出したらビデオ信号をナビに切換えるというアダプタを制作した時は、頻繁に動作するの でリレーの騒音や寿命の点からアナログスイッチという半導体で切換えましたが、リバースにするのは極めて短い時間のみなので、簡単にメカニカルな12V リードリレーを使って切換えることにします、今回使用した部品は以下のようなシンプルなものです。

Parts Used

扱うのはビデオ信号なので、シールド効果がないプラスチックケースの加工から。

Taping

穴空けをし、銅箔テープを貼付けて からRCAピンジャックを取り付けます。

Making

リードリレーを空中配線で組み立てます。

Completed

当初の思惑では普通のビデオモニターへの配線にこの切換えBOXを割り込ませることで、リバース時だけカメラ側に切換えら れる筈でしたが・・・・

なんと欧州車であるトゥーランは球切れを検出するためにリバースランプがPWM駆動されていたのでした、そのため上手くカ メラ側に切り替わりません! 映像が乱れて外部AV機器の映像とカメラの映像が入れ違いでチカチカする状態になってしまいました。

こうなる原因は、例えるなら電球が瞬間的に点滅しているような状態なのでコイルへの直結をやめ、対応策として簡単な半波整 流回路で済ませることにしました。 写真を撮ってなかったので改造後の画像がありませんが追加したのは1A程度の整流用ダイオードと470uF程度の電界 コンデンサーです。 以下に簡単に回路を示します。

schematic
これで、ナビへの外部AV入力時でも自動的にバックカメラの画像が表示されるようになりました。



実施日 2008.Mar.8th