Installing HID XENON LIGHT Kit

Installed Date: 2nd, May. 2018

事の始まり:

近所のUp-Garageで散歩の途中でフラッと立ち寄ったらH7のHID-Kitが激安新品で売ってたのでフラッと購入してしまいました、そして御多分に洩れず、中華クオリティを堪能するハメに・・・

 

キット内容:

商品パッケージ

その中身は

 
同じものが2セット入ってました。
バラストに書いてある仕様は以下の通り

エンジニアの性で無意識に電源のVAを計算してしまう習性からPinput = 13.2V * 4.2A = 55.4W
あれっ?出力55Wなら効率99.3%と夢のように超素晴らしい製品なのではないか・・・


H7ハロゲンバルブとHIDバーナーの比較


発光する位置はハロゲン球のフィラメントの位置と同じなので、交換後も光軸はほとんど変わらないものと思われます。

とりあえず装着してみる

実際に走り出す前にテストしないと不安になったので、とりあえず取り付けてみる
ハーネスを引き出すためにヘッドライトのハウジングの蓋に25mmφの穴を開け

コネクターの突起を通すため一部を切り欠いた。

付属してた金具を使いバルクヘッドにタッピングネジで固定

Touranのロービームはプロジェクタータイプなのだが、そのH7ソケットは押さえ金具と一体化している
このため、HIDバーナーを固定するには別途押さえ金具が必要になる
自作するのもいいが2個も作るのが面倒になってしまったのでアマゾンでAudi用と称するものをゲット。

点燈テスト

最初に点燈させた時に、熱で蒸発した樹脂の剥離剤や汚れが揮発して付着することでレンズが曇るのを避けるために取り付け前にお約束の空焼きをする、ついでに一次側の消費電流をチェック
あれっ、ラベルに書いてある4.2Aも流れない!、この時の電圧は約14Vだったので46.5Wしか消費していない、これではバルブに届く電力は効率80%だと仮定して約37W、なら35Wのバーナーで丁度いいんじゃね? ちなみに純正搭載のHIDは点燈開始時にブースト動作をして早く輝度が上がる細工をしてあるんだけど、この製品は初期ブーストの類は一切なしのようだ。 パッケージには特に"CanBus error warning free"とかの表示は無かったが、幸いな事に車両の始動前の自己診断で球切れ警告灯が点灯する事はなかった。

比較用に片方だけバルブと入れ替えて撮影してみた、車両の右目がHIDで左目がハロゲン球、

白い壁に投射すると色温度の違いがよく分かるが、下画像の右側のように色味が緑がかっていてパッケージに書いてある6000ケルビンの白色には見えない、

さらに時々ちらついて輝度が上下に変化する、
どうもバラストの安定度が怪しい、バーナーも怪しいので外して見てみると・・・
左が後で購入したCT製と思われる使用前のもの(アマゾンではフィリップスチップ?とか訳わからないことを言って売ってるパチ物)、
右がkitに付属していたバーナー、発光部が白濁している、店頭では新品と書いてあったんだけどね・・・・。 
しかし、結局バーナーを交換してもちらつきは無くならないので、怪しいバラストにメスを入れる事に・・・ 
(バーナーの交換で色味は多少改善されました)


インストールその後

ページ冒頭の比較画像では確かにハロゲンよりも輝度は高く写っているが、視覚的な印象ではどうも暗くなったとしか感じないので、さっさと解析して再調整と相成りました。

改造後はラベル表示通りのバラストの(出力が55Wではなく)入力側の消費電力が55Wのバラストという中途半端なものになり見た目の印象でもなんとかハロゲンバルブと同等の明るさに感じられるレベルになりました。ちなみに改造前は点灯時のバーナーが消費している電力を測定したらピッタリ35W、つまり売られている状態では実質35Wバーナー用のバラストだったのでした、どうりで55W品にしては暗い訳だ・・・

全くもって表示はアテにならない激安中華製品のクオリティを思い知リました。 バルブに寿命がきたら、次は実用的な明るさを優先して4300ケルビンのバーナーにしようと思っています。

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中華HIDキットの取り付け