インピーダンス計を使用したバスレフ型エンクロージャーのチューニング方法
(赤線がインピーダンスカーブ)
原因
周波数特性
対策方法
ダクト短すぎ
ローエンドが伸びず、バスドラム等がいつも同じ音程でボンボン鳴っているような音がする
エンクロージャー容積を増やす。
ダクト長を伸ばす。
ダクトの径を細いものに交換する。
複数のダクトを使用しているのであれば本数を減らす。
Qtsが小さく、Vasの少ないユニットに交換する。
ダクト長適正
低域が伸びすぎで締まりが足りない時は、ダクトにスポンジ等(粘性抵抗体)を詰めてみる。
ダクトの風きり音が気になる時はエアロポートとなるよう研磨加工してみる。
同上でダクトの断面積を増やす(太くて長い物に交換してみる)、但しエンクロージャーの実効内容積は減少させないこと)
ダクト長すぎ
低い音まで再生されてはいるのだが、低域が薄く、なんとなく締まりのないドヨ〜ンとした音、或いはバスレフらしくない密閉型のような音がする
ダクトの長さを短くする。
ダクトの本数を増やす。
ダクトの口径を太いものに交換する。
ややQtsの大きなユニットに交換する。
基本的には、ダクトの共振周波数(インピーダンスカーブで山の間の一番低くなっているところ)の上下でのピーク値が同じ値になるようにチューニングすればOKであるが、ダイアフラムから放出される音圧と、ダクトから放出される音圧が干渉しがちなので、一概にこれだけのチューニングだけで大丈夫とも言えない、エンクロージャーのチューニングで変えられるのは主に低域の特性であり、高域のキャラクターはユニットの個性そのもののなのだが、相対的に音色が変わったように聞こえる事も事実なので、心ゆくまでトライしてみて欲しい。