PIC-kit3 de Logic Analyzer


黒いPIC-kit2では本来のPICプログラマーとしての使い道のほかに、Tool>Logic Analyzerと選ぶだけで使える
ロジックアナライザー機能がありました。オマケとはいえ十分実用的なものだったので、PIC-kit3に乗り換えてからは
少々寂しい思いをしていました。

ところが!

なんと、PIC-kit3用のPIC-kit2のファームに一時的に書き換えて失われていたこの機能を復活できるソフトが提供されていた事が判りました。
赤外線リモコンのコード解析などオシロでは見にくい波形を調べるときなどに重宝します。


  1. 早速、必要なソフトを入手します。マイクロチップ社の以下のPIC kit ArchivesページからPICkit 3 Programmer App and Scripting Tool v3.10 をダウンロードしてPCにインストールします。
  2. 落としたZIPファイルを解凍すると、ソースコードと圧縮形式の実行ファイルが展開されるので「PICkit3 Programmer Application Setup v3.10.zip」というアーカイブを再度解凍します。
  3. フォルダー内の「Setup.exe」を実行してインストール。
  4. 起動すると下の画像のようなウインドが開きます。




すると下のようなロジアナのウインドが開きます。(たった3チャンネルですが・・・)


一般に赤外線リモコンレシーバーの出力は、36kHz〜40kHzで点滅している光キャリアを受信したときだけ、その波形のエンベロープが出力されますの で50kHz前後のサンプリングでも十分読めるものと思います。 3チャンネルあればUARTはもとよりI2C、SPIなどの解析にも使えそうです。



最後に、意外と忘れててアセるのが、PICkit3のファームを書き換えていたのをすっかり忘れててMPLABから使えない〜!壊れた〜!
と勘違いするトラブル。 解析が終わったら下の画像のようにTools>Revert To MPLAB modeを選んでファームを元に戻しておきましょう。