- 矢印はエンジンルームと車室を区切る壁を貫通するグロメットについているラバーブーツ
ラバーブーツにはテープを巻いてあるのでまずこれを取り除き、車室側から線を通します、通した後は元のように防水処理しておきます。
- 電源配線を助手席側サイドシル横からキックボードを経由し、(1)のグロメットを通してエンジンルームに通す
(黄色矢印の奥を通す。グローブボックスを外すとグロメットが奥に見える)
赤い矢印はドアスピーカーへの配線を通すグロメットの位置
- サイドシル横にある配線用のチャンネルの中を通してリアドアの後端まで配線を通す。
(スカッフプレートを外して絨毯をめくる必要があります。)
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シートレールに沿って床下を引っ張ってきたSPケーブルの引出し
(絨毯をほんの少し切って配線を通します)
ドアへSPケーブルを通す作業
モンスターのNMCのような極太のケーブルをいきなりドアに通そうとしても、まず絶対にうまく行きません、そこで最初にコシがあって細い線を先に通しておいて、これの端に極太ケーブルを繋いで引っ張ると簡単に通せます、潤滑剤をうまく活用すると「するりっ」と通ります。 どうしてもうまく通らないときは、クリーニング屋から洋服が戻ってくるとき掛かってくる「針金ハンガー」をバラしてガイドとして活用すると楽に作業できる時があります。
[配線の注意事項]
電源線の引き回しは絶縁に十分配慮しないと、万一ショートした場合 車輌火災につながる危険があります。 シャープエッジ部分と干渉しないようにクランプしたり、被覆をコルゲートチューブで巻くなどの策を講じておいてください。
また、必ずバッテリーのプラス端子の至近にメインヒューズ(緑矢印)を入れて、万一の事故の際にもショートして発火したりしないようにしておく必要があります。
[配線作業のTips]
カーオーディオ取付の作業のなかでも、一番面倒な行程のひとつだと思います。特にエンジンルームから車室へ配線を引き込む作業と、SPケーブルをドアまで通す作業のふたつが双璧でしょう(笑)。 コツは、「作業のじゃまになる物は、先に外しておく」に尽きると思います。 細かいところではゴムブーツの中を配線を通すときに潤滑材としてCRC556などの石油系の潤滑材を使う方がいますが、後でゴムがボロボロになってしまうのでやめた方がいいです、私の場合「レザー・タイヤワックス・スプレー」を愛用してます、これならゴムブーツや配線の被覆を侵す心配がないのでお勧めです。