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遺伝のしくみについて、基礎的なことを説明していきます。
ハーフ&ハーフ |
仔ハムは、父ハムの精子と母ハムの卵子が合体した受精卵からできています。 精子や卵子(遺伝学的にこれらを「配偶子」と呼びます)には、 親ハムの遺伝子の半分が入っています。 つまり、仔ハムは、 父ハムの遺伝子と母ハムの遺伝子を半分ずつもらって生まれ、 もらった遺伝子の組み合わせによって、毛色等が決まります。 |
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仔ハム | ||||||||
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2つで1組 |
遺伝子は1種類につき2つで1組と考えます。1つは父ハムから、もう1つは母ハムからもらうもの。
けれども、両親が同じ種類の遺伝子を持っているとは限らないし、持っていてももらえるとは限りません。
実際には、「2つ持っている」「1つだけ持っている」「持っていない」のどれかになります。
2つ持っている (ホモ) |
1つだけ持っている (ヘテロ) |
持っていない |
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1種類の遺伝子について、親ハムの「持っている」or「持っていない」と、仔ハムの「もらえる」or「もらえない」の関係は6通りあります。
複雑なパターンの毛色予想もこれの応用になります。
1.両親ともに2つ持っている。 |
→全ての仔ハムが絶対に2つもらえます。 |
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2.片方の親が2つ、もう片方の親が1つ持っている。 |
→仔ハムの約半数が2つ、約半数が1つもらえます。 |
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3.片方の親が2つ、もう片方の親は持っていない。 |
→全ての仔ハムが絶対に1つもらえます。 |
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4.両親ともに1つ持っている。 |
→仔ハムの約4分の1が2つ、約半数が1つもらい、約4分の1はもらえません。 |
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5.片方の親のみが1つ持っている。 |
→仔ハムの約半数が1つもらい、約半数はもらえません。 |
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6.両親ともに持っていない。 |
→全ての仔ハムが絶対にもらえません。 |
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「なし」の概念 |
遺伝子は1種類につき2つで1組という考え方から、種類ごと必ず2つ並べて表記します。
そこで、「1つだけ持っている」=、「持っていない」=
というふうに
を書きます。
=「ノーマルの遺伝子」とみなすとわかりやすいかも?(実際はノーマルの遺伝子は存在しません。)