基礎編>シリアンの遺伝子>標準仕様/分類/毛色の遺伝子

シリアンの毛色等は遺伝子の働きによって作られています。

 標準仕様

まずは、シリアンの標準仕様「ノーマル」を知っておきましょう。

毛色等を変える遺伝子を持っていない、もしくは持っていたとしても有効に働く条件を満たしていない場合、
シリアンはこのような外見になります。

毛色:ゴールデン(こげ茶&黒目)
模様:なし
毛質:普通毛
毛の長さ:短毛

私たちが飼育しているシリアンの祖先・・・シリアのアレッポで発見された母子はこのような姿をしていました。
研究室やブリーダーのもとで飼育・繁殖されているうち、突然変異的に毛色や毛質の異なるもの、模様のあるものが誕生し、
毛色・模様・毛質・毛の長さを変えるさまざまな遺伝子が発見されました。
今世紀に入ってからも新たな遺伝子が発見されているので、私たちが飼育しているシリアンから新種が生まれるかも?


 遺伝子の分類

シリアンのバリエーションは、大きく4つのカテゴリ(毛色、模様、毛質、毛の長さ)に分類されます。
それぞれ遺伝子の種類も異なり、毛色を変えるもの、模様を作るもの、毛質を変えるもの、毛の長さを変えるものがあります。
複数の種類の遺伝子を持つことが可能であり、例えば「シルバーグレー・サテン・長毛」は、
毛色の「シルバーグレー遺伝子」、毛質の「サテン遺伝子」、毛の長さの「長毛遺伝子」が働いていることになります。

<バリエーションの一例>
毛色 模様 毛質 毛の長さ


 毛色の遺伝子

毛色の遺伝子には、本来のシリアンの毛色(ゴールデン)の色素をコントロールする働きがあります。
主な毛色の遺伝子をイラストつきで挙げておきます。
上図の「ノーマル」と見比べると、それぞれの遺伝子の働きがイメージできるかと。

後で詳しく述べますが、シリアンの毛色の遺伝子にはノーマルに対して優性のものと劣性のものがあります。

<優性>
シルバーグレー ライトグレー アンブロウス イエロー
 
<劣性>
シナモン 黒目クリーム ブラック 白毛赤目グレー耳
ラスト ダークグレー