基礎編>例外的な遺伝>抑制

シリアンの遺伝には例外的なコトがいくつかあります。
例外とはいえ、身近に存在する遺伝子の話なので、けっこう重要です。

 抑制

遺伝子の力関係は基本的に対等ですが、例外的に他の遺伝子の働きを抑えるものがあります。

・黒目クリーム遺伝子(e)>ブラック遺伝子(a)=イエロー遺伝子(To)

・白毛赤目グレー耳遺伝子(cd)>それ以外の遺伝子
※ラスト遺伝子(b)とシナモン遺伝子(p)は、耳の色だけ働きを抑えられない。

具体的にいうと、例えばこういうこと。↓

黒目クリーム2+ブラック2はコンビネーションカラーにはならず、見た目の毛色は黒目クリームになります。



黒目クリーム遺伝子がイエロー遺伝子の働きを抑制するため、
黒目クリームおよびそのコンビネーションカラーの三毛は存在しません。



そんな強い黒目クリームでも、白毛赤目グレー耳には敵わないのです。



抑制によるデメリット

三毛がほしい繁殖の場合、抑制がデメリットになることがあるので、ペア選びに注意が必要です。
黒目クリーム遺伝子を2つ持つ仔ハムが生まれる可能性のあるペアだと、
三毛の仔ハムが生まれる比率が半分くらいに下がってしまいます。

黒目クリーム×ゴールデン三毛(黒目クリーム1)
 →メスの仔ハムの約1/4が三毛、約半数が黒目クリーム。
  の配偶子
Toe ToE toe toE

の配偶子
toe Totoee
TotoEe
totoee
totoEe
黒目クリーム 三毛 黒目クリーム ゴールデン


ゴールデン×ゴールデン三毛(黒目クリーム1)
 →メスの仔ハムの約半数が三毛。
  の配偶子
Toe ToE toe toE

の配偶子
toE TotoEe
TotoEE
totoEe
totoEE
三毛 三毛 ゴールデン ゴールデン


イエロー(黒目クリーム1)×黒目クリーム
 →メスの仔ハムの約半数が三毛。
  イエロー(黒目クリーム1)×ゴールデン
 →メスの仔ハムの全てが三毛。
  の配偶子   の配偶子
Toe ToE Toe ToE

の配偶子
toe Totoee
TotoEe

の配偶子
toE TotoEe
TotoEE
黒目クリーム 三毛 三毛 三毛