ポケットに名言を 私家版
 



 

映画言葉

 



「大いなる力には責任が伴う?力がなければ責任は伴わない?……そんなことはないはずだ」

 

『キック・アス』(監督 マシュー・ヴォーン)

 



「世界は私たちも見捨てました。助かるにはもう個人に頼るしかありません。知り合いの人たちに、お別れの電話をかけなさい。電話を切る前に、電話を通して相手の手を握りなさい。“この手を離されたら死ぬ”と、そう伝えなさい。相手がもし自分の良心にとがめるようなら、その心にすがりなさい。」

 

『ホテル・ルワンダ』(監督 テリー・ジョージ)

 



52万5600分という時間 人生の一年をどうやって計る? 愛ではどうだろう 愛で計れるだろうか 
愛を数えてみよう 愛で時を刻み 愛の季節を作ろう 愛の四季が巡る

 

『レント』(監督 クリス・コロンバス)

 



「動くな!弾が当たらないだろ?」

 

『プロデューサーズ』(監督 スーザン・ストローマン)

 



「愛が国を滅ぼしたと語り継がれる……永遠に」

 

『トリスタンとイゾルデ』(監督 ケヴィン・レイノルズ)

 



「泥酔なら捕らえるのは簡単だが、ほろ酔いなら厄介だぞ」
「素面なら?」
「その場合は人違いだ」

 

『リバティーン』(監督 ローレンス・ダンモア)

 



「あんたも同じだよ、この世の凡庸なる者の一人。私はその頂上に立つ凡庸なる者の守り神だ。凡庸なる人々よ、罪を赦そう。罪を赦そう。罪を赦そう。罪を赦そう。汝らの罪を赦そう」

 

『アマデウス』(監督 ミア・フォアマン)

 



「来たか。天国がだめなら手に手をとって地獄へ行こう」

 

『リチャード三世』(原作 ウィリアム・シェークスピア/監督 リチャード・ロンクレイン)

 


 

「聖書の中の言葉だ。神の御業は謎に満ちている。それが気に入る奴も、気に入らない奴もいる」

 

『コンスタンティン』(監督 フランシス・ローレンス)

 



「行くあてはないけど、ここには居たくない」

 

『小さな恋のメロディ』(監督 ワリス・フセイン)

 



「奴を見つけたの?」
「ええ」
「殺した?」

「まだ」
「なぜ?」
「忙しくて」
「ご馳走は残しておいて最後に食べるってこと?」

白い心で白く生きて。こんなふうに」


『親切なクムジャさん』(監督 パク・チャヌク)

 



“笑う時は世界と一緒 泣く時はお前一人”

「誰でもいい、待ってろ。あと少しだ。頭の先から足の先まで、お前の死体は地球のどこを探しても見つからない。俺が食いつくしてやるから


『オールド・ボーイ』(監督 パク・チャヌク)

 



「意外だろうが、私は教師になりたかった。昔の話だ。なぜやめたと思う?国防総省に口説かれてね。金になる方を選んだ。で、惨めな人生を送ることになった。周りの人間もみんな不幸にした。年5千ドル余分に稼ぐために。大きな代償だ」
「残念です」
「なあ、ミッシェル。その、大したことは言えんが、こういう状況だからな。人生待ってるだけじゃ始まらんぞ。自分で幸せになる方法を見つけ、つかむんだ。いいか。それ以外のことは、どうでもいいことだ」

 

『24-TWENTY FOUR-シーズンU』(原案・脚本 ジョエル・サーナウ、ロバート・コクラン)

 



「スーパーヒーローのキャラの根幹をなすのは、彼らに対する別人格の存在だ。バットマンはB・ウェイン、スパイダーマンはP・パーカー。彼が朝目覚めた時はP・パーカーだ。スパイダーマンになるには衣装が要る。この点がスーパーマンは逆で、彼の孤高たるゆえんだ。彼はスーパーマンになったのではなく、そう生まれついた。朝目覚めた時もスーパーマンだ。別人格はクラーク・ケント。“S”と記された赤い衣装は、赤ん坊の彼をくるんでた毛布だ。それこそが彼の服で、ケントの時のメガネやスーツは仮装にすぎない。我々市民の中に紛れ込むための変装だ。スーパーマンから見た人間の姿。それがクラーク・ケントだ。弱くて自分に自信の持てない臆病者。ケントはスーパーマンが評する人類そのものだ。ベアトリクス・キドーとトミー・プリンプトン夫人もね」
「ああ、そう。それが話の核心なのね?」
「妻のアーリーンの衣装を着ても、お前はベアトリクスだ。何度朝に目を覚ましてもベアトリクスのままだ。矢を抜いていいぞ」
「私はスーパーヒーロー?」
「いいや、殺し屋さ。生まれついての殺し屋。今までもこれからもそれは変わらん」

 

『キル・ビルVol.2』(監督 クエンティン・タランティーノ)

 



「マツモト……あたしを見て……あたしの顔をよおく見て……あたしの目を見て……あたしの鼻を見て……あたしの顎を見て……あたしの口を見て……見覚えないかい?……あんたが殺した誰かに……似てないかい!」

「ヤッチマイナー!!

 

『キル・ビルVol.1』(監督 クエンティン・タランティーノ)

 



「名前は何?」
「……名前はないわ。名前はない。私は誰でもない。誰でもない……」

 

『シベールの日曜日』(監督 セルジュ・ブールギニョン)

 



「進め!暗闇を恐れるな!立て!セオデンの騎士たち!槍を振るえ!盾を砕け!剣の日ぞ!赤き血の日ぞ!日の上がる前ぞ!いざ進め!進め!破滅を目指せ!この世の終わりを目指せ!死だ!」

「これで終わりなんて」
「終わり?旅は、まだ終わらん。死は誰もが、いつか通らねばならぬ道なのだ。灰色の雨の帳が巻き上がり、すべてが銀色のガラスに変わる。そして見るだろう」
「何をです?カンダルフ。何を?」
「真っ白な岸と、その先を。はるかな緑の地に、暁の太陽が昇ってゆく」
「それは悪くない世界ですね」
「そう、悪くない世界だ

お前の顔がわかる。エオウィン、もう目が見えぬ」
「お願い、しっかり……私がお助けします」
「もう助けてくれた。エオウィン、わしの体は砕かれた。静かに逝かせてくれ。父祖のもとへ行く。今なら恥じることなく、栄光ある彼らの仲間に入れる」

「退くな!踏みとどまれ!ゴンドールとローハンの息子たち!わが同胞よ!諸君の目の中に、私をも襲うだろう恐れが見える。人間の勇気がくじけて、友を見捨てる日が来るかもしれぬ。だが今日ではない。魔狼の時代が訪れ、盾が砕かれ人間の時代が終わるかもしれぬ。しかし今日ではない。今日は戦う日だ!かけがえのないすべてのものに懸けて、踏みとどまって戦うのだ。西方の強者たち!

「エルフの隣で討ち死にするとは」
「友達の隣でなら?

「いいね。それならいい」

指輪を葬るのです。永遠のかなたに!行きましょう。指輪の重荷は負えなくてもあなたは背負えます!

さらば、勇敢なホビットたち。わしの仕事は終わった。名残は尽きぬが、この大海の岸辺で仲間の縁は終わる。”泣くな”とは言わぬ。全ての涙が悪しきものではない」


『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』(原作 トールキン/監督 ピーター・ジャクソン)

 



最後に君を見たのは 二つに切り離された時 君は私を見てた 私は君を見てた

見慣れた君の仕草 だけど私は気づかなかった 顔には血がついていたし 私の目にも血がにじんでいたから

でも誓って言える 君が感じた痛みは 私の痛みと同じだと 心の底まで 貫くその痛み それが“愛”

だからふたりは堅く抱き合い 元に戻ろうとした それがセックス メイク・ラブ

昔々の冷たく暗い夜のこと 天の支配者によって 人は寂しい2本足の生き物に

それは悲しい物語 愛の起源の物語 愛の起源 こうして 愛は生まれたよ

息をしろ 愛を感じろ 自由を与えろ 魂で知れ
心臓から脳までの流れを 君の血が知ってるように 君は完璧だと
君は輝いてる あのまぶしい星のように 真夜中のラジオが 伝えてる
まるでシングル・レコードのように 君はくるくるまわる バレリーナさ
ロックン・ロールに合わせて踊ってる

 

『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』(監督 ジョン・キャメロン・ミッチェル)

 



タイム・ワープを踊ったのを思い出す 呑んで、少しスリムになって 
自分の中に暗闇がある 声が呼んでいる
もう一度タイム・ワープを踊ろう もう一度タイム・ワープを踊ろう
左にジャンプして 右に一歩踏み込む 
腰に手をのせてごらん 男なら興奮させられるよ
剥き出しの色情だ 狂いそうになるよ
もう一度タイム・ワープを踊ろう もう一度タイム・ワープを踊ろう

 

『ロッキー・ホラー・ショー』(監督 ジム・シャーマン/原作 リチャード・オブライアン)

 



「おじさんだけが、あの夜正しいことをして、そのために殺されてしまったんだ」

「その話はもうしなくていい。過去のことは川にでもトイレにでも流して、きれいに忘れましょ。でもお前は勇気あったよ。本当のこと言ってくれて。私は誇りに思ってる。感謝もしてるし、それに……お前を愛してるよ、ピーター。とってもとっても愛してる

「あの子には誰がヒーローかわかるの、あんな人はめったにいない。ああして空を飛びまわり、こんなおばあちゃん助けて。そう、ヘンリーのような子にはヒーローが必要なの。勇敢で自分を犠牲にしてまで、みんなの手本になる人が。誰だってヒーローを愛してる。その姿を見たがり、応援し、名前を呼び、何年もたった後で、みんな語りつぐでしょう。苦しくても諦めちゃいけないと教えてくれたヒーローがいたことを。誰の心の中にもヒーローがいるから、正直に生きられる。強くなれるし、気高くもなれる。そして最後には誇りを抱いて死ねる。でもそのためには、常に他人のことを考え、いちばん欲しいものを諦めなくちゃいけないこともある。自分の夢さえもね」

「知性についてこう言いましたね。人類のために使うべき授かりものだって」
「そのとおりだ」
「このアームがあなたを別人に変えてる。言いなりになっちゃダメです」
「これは私の夢だ」
「正しい行いをするには、常に他人のことを考えて、時には自分の夢でさえも、諦めなきゃならない

 

『スパイダーマン2』(監督 サム・ライミ)

 



「大いなる力には、大いなる責任が伴う」

 

『スパイダーマン』(監督 サム・ライミ)

 



「あなたを愛してる。だから、わたしたちは大事なことをすぐにしなきゃダメ」
「何を?」
「ファック」

 

『アイズ・ワイド・シャット』(監督 スタンリー・キューブリック)

 



「訓練教官のハートマン先任軍曹である。話し掛けられた時以外口を開くな。口でクソたれる前と後に”サー”と言え。分かったか。ウジ虫」
「「イエッサー!」」
「ふざけるな!大声出せ!タマ落としたか!」
「「イエッサー!」」
「貴様ら雄豚がおれの訓練に生き残れたら、各人が兵器となる。戦争に祈りをささげる死の司祭だ。その日まではウジ虫だ!地球で最下等の生命体だ。貴様らは人間ではない。両生動物のクソをかき集めた値打ちしかない!貴様らはキビしいおれを嫌う。だが憎めば、それだけ学ぶ。おれはキビしいが公平だ。人種差別は許さん。黒豚、ユダ豚、イタ豚をおれは見下さん。すべて平等に価値がない!おれの使命は役立たずを刈り取ることだ。愛する海兵隊の害虫を!わかったか、ウジ虫!」
「「イエッサー!」」

「逃げるやつは皆ベトコンだ。逃げないやつはよく訓練されたベトコンだ!」

 

『フルメタルジャケット』(監督 スタンリー・キューブリック)

 



「川岸に皆が集まっていた。皆が……1人残らず。信じられない光景だった」
「私の一生が……そこに……」
「悲しげな顔は一つもなく、皆笑顔で父さんを迎え、別れの手を振った。
”さよなら、皆。お別れだ、元気でな”
”私の愛する川の精”
……それが本当の父さんだった。”とても大きな魚”……それが父さんの最期」
「そう……そのとおりだ」

「聞きすぎた笑い話はおかしくないが、時間がたつと新鮮に聞こえて、また前のように笑える。父さんの最後の笑い話だ。”話を語りすぎて本人が話そのものになってしまった”話は語り継がれ、彼は永遠に生きるのだ」

 

『ビッグ・フィッシュ』(監督 ティム・バートン)

 



「ほかの連中は話が分かる。2、3日やつらに考える時間をやろう。……ダメか?……全員消す?……分かった。お前は血も涙もない男だ……死んでてよかった!死んでてくれ!」

「ひとつ聞こう。月夜に悪魔と踊ったことが?……殺す時にいつも尋ねるのさ。いい文句だろ?」

 

『バットマン』(監督 ティム・バートン)

 



「お前は嫉妬してるんだ!俺は仮面がなくても、生まれつきの鳥人間だからな!」
「そうかもしれんな」

「あなたとペンギンとバットマンに殺され、命は残り6つよ。弾が足りる?」
「試してみよう」
「4つめ……5つめ……生きてるわ!……6つめ……7つめ……”よい子はみんな天国へ”……まだ2つ残ってる。一つは来年のクリスマスのためにとっておくわね。……ねえ、サンタさん。キスしない?」

 

『バットマン・リターンズ』(監督 ティム・バートン)

 



「ユダヤの聖書の言葉です。”1つの命を救う者が世界を救える”」
「もっと救い出せた。その努力をしていれば、もう少し……努力を」
「オスカー。あなたは、ここの1,100人を救ったんです」
「金があれば……あんなバカなむだ遣いを。バカだった」
「彼らから新しい世代が育ちます」
「もっと大勢を」
「こんなに救って?」
「車を売れた、アーモンへ。この車で10人を救えたはずだ。10人だぞ。あと10人を。このバッジで2人救えた。金だから2人は救えた。アーモンなら2人と交換した。たとえ1人でもいい。1人救えた。人間1人だぞ、このバッジで。努力すればもう1人救えたのに……しなかった。救えたのに……」

 

『シンドラーのリスト』(監督 スティーブン・スピルバーグ)

 



「待って。子だくさんの家があるの。母親の前で子供を撃って。”涙をこらえることが出来たら撃つのをやめる”と。借りを返すのよ」

 

『ドッグウィル』(監督 ラース・フォン・トリアー)

 



「それでもかまわない」

「かまわない?」

「そうだよ、トム。”ちょっとばかり怪我をしたからといって、命を丸ごと捨てることはない”」

「みんなこう思ってる、この壊れた馬を見つけて治してやったんだと。だが、それは間違いだ……シービスケットが俺たちを治してくれたんだ。俺たちひとりひとりの傷を。俺たちは互いに治し合ったのさ」

 

『シービスケット』(監督 ゲイリー・ロス)

 



「銃規制なんか要らない。要るのは弾規制だ。弾を規制して、値段を1個5000ドルとかにすればいい。5000ドルだ。なぜか?撃つ時に慎重になって流れ弾の被害がなくなる。人が殺されても納得だよ“よほどの理由だ”。“すげえ、5万ドル分も食らった!”。殺す側だって5000ドルなら易々とは殺せない。“ブッ殺してやる!弾が買えた時にな”。“俺が職に就いて貯金を始めたら、命はないと思え”。“俺が貯金しないことを祈ってろ“」

「コロンバインの生徒やあの町の人々に、話すとしたら何と言う?」

「何もだ。黙って彼らの話を聞く。それが大事だ」

9・11の前も後も変わらないことがある。恐怖に理性をなくした人は、決して銃を持ってはいけない。

「ありがとう」

「いいさ」

「本当にありがとう……撃たないでくれて」

僕はヘストン邸を出て、現実の世界へ戻った。恐怖の中で生きる米国へ。目下、銃は空前の売上げ。結局すべては、“コロンバインへのボウリング”だ。今こそ米国人として栄光の時代だ。

 

『ボウリング・フォー・コロンバイン』(監督 マイケル・ムーア)

 


 

「政治家は誰からでもカネを受け取るのか?それが知りたかった。今年2大政党がRJレイノルズから、巨額の献金を受けた件を非難してるんじゃない。どんなに汚い相手からでも受け取るのか確かめたかった。それで4つの団体名をデッチ上げ、大統領候補者たちに小切手で100ドルずつ送った。“サタン崇拝主義団体”からR・ドールに100ドル。クリントンも“麻薬を育てる会”から100ドル。中絶反対主義のブキャナンは“中絶支持クラブ”から。さらに、R・ペローは“ロリコンの会”から受け取った。誰が一番に現金化したと?そう、ブキャナンだ。これが、彼のサイン入りの本物の小切手だ。中絶反対者ご当人のサイン。クリントンも“麻薬を育てる会”からの寄付を現金化した。相手が誰か少々迷ったようだが、ハイになっていたからと納得したらしい。R・ペローからは礼状が来た。パソコンで印刷したものらしいが、“ロリコンの会の皆様方に感謝します”。ほんとだよ」

「“ザ・ビッグ・ワン”デカい国さ。“出身国は?”“デカい国”。誰も刃向かわない

 

『ザ・ビッグ・ワン』(監督 マイケル・ムーア)

 



「僕たち、どうなる?」

「未成年を誘惑すれば、あなたは投獄。私は後ろ指さされる。でも、もし本気なら待ってて」

「待つ?」

「5年待ってくれたら、私は18歳だわ。一緒になれる年よ」

「………僕を忘れてしまうよ」

「まさか」

「5年たてば君は、すっかり変わってしまう。僕は“クリストファー・ロビンのクマのプー”さ」

「意外な展開ね。なぜクマのプーなの?」

「クリストファー・ロビンは大きくなって、プーを必要としなくなってしまった。それが結末さ」

「悲しすぎるわ」

「それが人生さ。気づかないうちに………君は変わる。僕は、悲しいプーさ」

 

『ビューティフル・ガールズ』(監督 テッド・デミ)

 


 

死の一瞬、全人生が目の前をよぎると言われてる。

しかし、その一瞬は一瞬ではないのだ。

それは大洋のように果てしなく広がる時間。

ボーイ・スカウトのキャンプで草原にひっくり返り、流れ星を見ていた僕。

うちの前の通りのかえで並木の黄色い落ち葉。

しわくちゃの紙にそっくりのおばあちゃんの手。

そして初めて見たいとこのトニーの、ピカピカのファイアバード。

ジェーン、僕のジェーン。

そしてキャロリン。

こんなことになって腹が立つかって?

美のあふれる世界で怒りは長続きしない。

美しいものがありすぎるとそれに圧倒され、僕のハートは風船のように破裂しかける。

そういう時は、体の緊張を解く。

するとその気持ちは、雨のように胸の中を流れ、感謝の念だけが後に残る。

僕の愚かな、取るに足らぬ人生への感謝の念が。

たわ言に聞こえるだろう?

大丈夫。

いつか理解できる。

 

『アメリカン・ビューティー』(監督 サム・メンデス)

 


 

「お祖母ちゃんが……ペンダントを持ち出して悪かったと言ってた。よく僕の所へ来る」

「そんなことないわ。亡くなったのよ」

「知ってる。でも……ママにダンスを見たと言ってと。こう言ったよ。ママが小さい時、言い合いをした。ダンスの会の前だった。だから来てくれないと思ってた。でも実は見てたんだ。後ろの方でママには見えなかった。ママは天使のようだったよって。こうも言った。ママはお墓へ行って、質問をしたと。質問の答えは、“毎日だよ”って。どんな質問をしたの?」

「……“私を誇りに思ってた?”って」

 

『シックス・センス』(監督 M.ナイト・シャマラン)

 



「今夜キティが帰宅するとハリーは寝てた。彼女は着替えて寝室へ戻ったが何かヘンだった。フツーじゃない。慌てず騒がず彼女は別室へ。戻ってくると優しくハリーを起こした。
”何だ?おれは独りだぜ!”
”女が2人いるじゃないの!”
ハリーは言い返した。
”おれの言葉より自分の目を信じるのか?”

 

『シカゴ』(監督 ロブ・マーシャル)

 



「モーフィアス、預言者は僕に……」

「彼女は必要なことだけ教えた。それだけだ。遅かれ早かれ君にもわかるときが来る。違うのだ。道を知ることと、道を歩むこととは……」

 

『マトリックス』(監督 ラリー&アンディー・ウォシャウスキー)

 


 

「またひどいこと言うの?」

「悲観的だな、君らしくないぞ。つまりこういうことだ。言いたくないんだが、僕には何と言うか………持病が。通ってた精神分析医は、僕のような症状の患者は5〜6割方、“薬を飲めば治る”と。だが僕は薬が大嫌いだ。あんな危険な物はない。強い言葉を使うようだが、薬は大嫌いだ。そこで誉め言葉だが、あの夜、君が来て僕とは“絶対に”……君もあの場にいた。繰り返すことはない。そこで誉め言葉だが、あの翌朝から僕は薬を飲み始めたんだ」

「?なぜそれが誉め言葉なの?」

「いい人間になりたくなった」

「この世で僕だけが、君がこの世で最高の女だと知っている。君はどんなことでも、この世の誰よりも上手にやりとげる。例えばスペンサー……スペンスへの接し方。君の頭の中にあるすべての思い。そして君が口にする言葉はいつでも真摯で、善意にあふれてる。なのに大抵の人間はそれを見逃している。テーブルに料理を運んでる君が、世界最高の女だってことを。それに気づいてるのは、僕だけ。それが………誇らしい」

 

『恋愛小説家』(監督 ジェームズ・L・ブルックス)

 


 

「飲んで。さあ、あなたの人生はこれで実るのよ。今までは他人に若さを与え、自分をかえりみなかった。飲んで。仕事を取り戻せるのよ。飲んで。さあ、メンヴィル先生。人生をやり直したいとは思わないの?迷わないで、それでいいのよ!飲んで!シエンプレ・ヴィーヴァ!“永遠の生命を”!」

「………それで?」

「え?」

「それで?永遠に生きる?永遠に生きて、もし、退屈したら?寂しくなったら?相手はあの2人の女か?ケガでもしたら?階段を突き落とされて……いや、階段から落ちたら?」

「でも年はとらない」

「周囲の者は皆、老いて僕を残して死んでく。お断りだ。夢は夢でも悪夢だ。許せない!」

「彼は発見したのです、誰も知らぬ永遠の生命の秘密を。その秘密はちゃんと、この場に……彼の親しい友の心に。永遠の若さの秘密は、彼の子供たち、その孫たちの中に生き続けるのです。私に言わせて頂けるならアーネストこそ、尊い永遠の生命を授かったまれなる人なのです」

 

『永遠に美しく……』(監督 ロバート・ゼメキス)

 


 

「楽しいだろ?最高のクリスマス・イヴだ!僕はイカれてなどいないぞ。1年に1度の楽しいクリスマスだ。笑顔を見せて。他人に優しく思いやりを見せよう。それが人間のあるべき姿だ。だが実現するのは奇跡に近い。1年に1度起こる奇跡だ。その奇跡をムダにするなんて許されない。僕らがそれを起こすのだ。世の中には奇跡に手の届かない人が大勢いる。寒空に家もなくパンもない。押入れで眠ってる古い毛布を与え、サンドイッチを与えよう。大切なのは、その心だ。その心があれば、誰でも奇跡を起こす事ができる。貧乏人だけじゃない、皆に奇跡が起こる!皆が信じれば、奇跡が起こる。今夜起これば、明日も起こる。クリスマスは1年に1度だなんてウソっぱちだ。信じれば、毎日がクリスマスさ!そうでなきゃいけないんだ。365日、毎日がクリスマスになる。僕はそれを信じる。奇跡が起こるのを、僕は待つ!すばらしいフィーリングだ。こんないい気分は久しぶりだ。……皆さん、メリークリスマス」

 

『3人のゴースト』(監督 リチャード・ドナー)

 


 

 遂にカメラが回り始めた。人生は奇妙に慈悲深く、ノーマに情けをかけた。取り憑いた夢で、彼女を包んでやったのだ。

「もうダメ、幸せすぎて。デミル監督、ひと言いいかしら。再び映画が撮れて本当に幸福です。私がどれだけ寂しかったか。二度と映画を捨てません。“サロメ”の後も出演します。映画こそ私の人生。それ以外ないんですもの、私たちとカメラと――暗闇で画面を見つめる素晴らしい人々以外は……監督、クローズアップを」

 

『サンセット大通り』(監督 ビリー・ワイルダー)

 


 

「よく考えてみれば僕は運がよかった 宇宙を飛んだあのライカ犬 スプートニクに積まれ宇宙へ 心臓と脳には反応を調べるためのワイヤー さぞ嫌だったろう 食べ物がなくなるまで地球を五ヶ月回って 餓死した 僕はそれよりマシだ」

 

『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』(監督 ラッセ・ハルストレム)

 


 

「痛みとスリルを感じなければ、生きている価値がない」

「ああなった責任はあんたにある。さらわれたときは無垢で純粋だった。それを俺を捕まえたい、それだけのために、エサに使い、助けなかった。あの女は俺の50倍は価値がある」

「世界をプレゼントしてあげたのに」

「世界では不足だ」

 

『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』(監督 マイケル・アプテッド)

 


 

「あなたからは政治や金融を学びたい」

「要は“銃”だよ。金とは銃。撃つタイミングを知ることが政治だ」

                 

『ゴッド・ファーザー・パートV』(監督 フランシス・フォード・コッポラ)

 


 

「もしも会えなかったときのために、“こんにちは”と“こんばんは”を」

 

『トゥルーマン・ショー』(監督 ピーター・ウィアー)

 


 

「わたしが、何か、自分の言葉で言うのを待ってるのでしょうか」

「勿論だよ」

「何て言ったらいいのかしら?知らない言葉……でも、昔、習ったことがある」

「だめだ。自分で思い出さなくちゃ」

「わたしは……あなたが……好き……あなたが、好き!」

 

『アルファヴィル』(監督 ジャン・リュック・ゴダール)

 


 

「見つけた 永遠を それは海 それは太陽」

 

『気狂いピエロ』(監督 ジャン・リュック・ゴダール)

 


 

「何万年か後には人類もクレル人と同じレベルに達して、同じような苦しみを味わうかもしれない。希望も、絶望も。そのときは君のお父さんの名前も灯台のように光るだろう。いずれは、みんなも。人間は神様じゃないことも、わかってくれるさ」

 

『禁断の惑星』(監督 フレッド・ウィルコックス)

 


 

「父のようになるのが夢だった……」

「なれるさ。……殉職したんだろ?」

 

『L.A.コンフィデンシャル』(監督 カーティス・ハンソン)

 


 

私は自分が12歳のとき以上の友人に出会ったことはない。誰でもそうではないだろうか?

 

『スタンド・バイ・ミー』(原作 スティーブン・キング/監督 ロブ・ライナー)

 


 

「わたしは失望すると いつも思う 歴史を見れば 真実と愛は常に勝利を収めた 暴君や殺人を犯す為政者もいた 一時は彼らは無敵に見える だが結局は滅びている それを思う いつも」

 

『ガンジー』(監督 リチャード・アッテンボロー)

 


 

「人生は祭りだ、ともに生きよう」

 

 『フェリーニの81/2』(監督 フェデリ・コフェリーニ)

  


 

「ヘミングウェイはこんな言葉を言った。“世の中は素晴らしい。闘っていくだけの価値がある”と。その後半の部分にだけは賛成だ」

 

『セブン』(監督 デヴィッド・フィンチャー)

 


 

「落ち着け、これは妄想だ。お前は幻だ、銃なんか持ってない。おれが持ってる」

「銃を持って、どうする?」

「……」

「自分の頭に銃を?」

「おれの頭?おれたちの頭だ」

「面白い。それで?ブランド・ボーイ。……おれと、お前だぜ。友達だろ?」

「タイラー、しっかり聞けよ」

「聞こう」

「僕は目を開いてる」

「自分で撃った?」

「いいから、おれを見ろ。心配するな。これからは、すべてよくなる。出会いのタイミングが悪かった」

 

『ファイト・クラブ』(監督 デヴィッド・フィンチャー)

 


 

「親愛なるウィル、ケガは治ったかね?少なくとも見かけが醜くないことを。文字通り満身創痍だな。一番の思い出の傷を忘れず感謝したまえ。傷痕は”過去は現実だった”というしるしだ。この世は太古、我々は野蛮じゃないが利口でもない。すべてが半端。合理的社会なら私を殺すか役に立てるだろう。君は夢を見るか?君を思ってるよ。君の古き友人ハンニバル・レクター」

 

『レッド・ドラゴン』(原作 トマス・ハリス/監督 ブレッド・ラトナー)

 



「どうだ、クラリス。私に言えるか?“もう、やめて。私を愛しているなら”」

「……死んでも言わないわ」

「死んでも言わない?……それでこそ、君だ」

 

『ハンニバル』(原作 トマス・ハリス/監督 リドリー・スコット)

 


 

「すまんが政府の仕事はお断りだ」

「知ってる……国家安全保障局(NSA)だ」

「うちの電話を盗聴してる連中か」

「それは国内治安を担当してるFBIだ」

「それじゃ外国政府の転覆が専門か」

「それはCIAだ。我々は不法暗号の解読を専門にしてる善玉だ」

「この世を動かしているのは現実の事実ではなく、想像の事実だ」

 

『スニーカーズ』(監督 フィル・アルデン・ロビンソン)

 


 

「俺はたった一人の人間の共感を得られれば、全ての人間を許せる」

 

『フランケンシュタイン』(監督 ケネス・ブラナー)

 


 

「感じたか」

「下品ね」

「神を感じたかと聞いたんだ」

「不安を自覚できたら、半分は克服したも同じだ」

「“ああ 煩わしい 味気ない 甲斐がない この世のすべてがいやになった”」

「すごい迫力、名演ね」

「同じ気持ちなんだ」

 

『世にも憂鬱なハムレットたち』(監督 ケネス・ブラナー)

 


 

「50万だと。冗談じゃない、急場に乗じてふっかける気か」

「じゃあ聞く。その男の命はいくらだ」 

「!」

「俺の村にこんな格言がある。…………何だった?」

「……忘れた」

 

『グラン・ブルー』(監督 リュック・ベッソン)

 


 

「限界のないものが二つあるわ。女の美しさと、それを濫用することよ」

 

『ニキータ』(監督 リュック・ベッソン)

 


 

「その鉢植え、好きなの?」

「最高の友人だ。こいつは無口だし、俺と同じで根がない」

「大地に植えれば、根を生やすわ」

「私が欲しいのは、愛か死よ」

「わたしはもう大人よ。後は歳を取るだけ」

「僕はその逆だ。歳は取ったが……これから大人になるんだ」

 

『レオン・完全版』(監督 リュック・ベッソン)

  



「仇も恨みも、是まで、是まで


『大鹿村騒動記』(監督 阪本順治)

 



「お帰りはいつですか?」
「すぐに帰るよ。遅くなるようなら……お盆に帰る。迎え火焚いて待っててくれ


『十三人の刺客』(監督 三池崇史)

 



「さて、この花の吉原への道は、二つあると言えましょう。男が通う極楽道、娘が売られる地獄道


『吉原炎上』(監督 五社英雄)

 



いてえ……やっぱり弥次さんだけがおいらのリアルでえ……


『真夜中の弥次さん喜多さん』(監督 宮藤官九郎/しりあがり寿)

 



「他人に裏切られるよりも速いスピードで自分を裏切らなければ、人殺しひとつ、犯罪ひとつできやしない。薔薇色の連帯、それはまず裏切る自分を殺し、同士を殺していくスピード以上の冷徹な力が、相集まること。その自分だけの力を、相集まった力と同等に信じること。裏切る以上に強いことを知ること。そうすれば死ねる」


『性賊/セックスジャック』(監督 若松孝二)

 



「腹貸しって?」
「知らないのか。故郷に昔からある話だよ。昔、島の貧しい家は、女を子供の欲しい家に貸し出して、そこの子供を生んで、代わりに食い物をもらって帰ってきた。みんなそうやって生きてきたんだってさ、腹貸し女」


『腹貸し女』(監督 若松孝二)

 



「あたしを飾るにどうして他人の血を流すの?どうしてあんた自身の血を流さないの?」
「いたい」
「あんたの血よ。あたしを飾るのなら、あんたのたったそれだけの血であたしはいいのよ。だからはじめに言ったでしょ。なぜそんなに殺すのかって」


『犯された白衣』(監督 若松孝二)

 



「行け、行け、二度目の処女。男が選んだ最高傑作。行け、行け、二度目の処女。遠回りでも明るい舗道。行け、行け、二度目の処女。愛の喜び、恋のニトログリセリン」


『行け行け二度目の処女』(監督 若松孝二)

 



「まあしょせん島国、日本という国はな、こう外からいたずらされるかと、いつもまたぐらを縮こませてる女に例えられる」


『新宿泥棒日記』(監督 大島渚)

 



「確かに私としても彼に賭けていましたし、彼もこの作品には期するところがあったようなので、待てるところまで待ち、待てなくなっても待ち、もう駄目だ、これ以上待ってももう待つ意味すらなくなるぞ、という時点を過ぎてもなお、待ったのですが……」
「全ては虚しかった、と。それにしてもよく待ったもんだ。制作の鑑だな」

「あらかじめ言っときますが、あまり期待せんでください。もう一通りのことは終わって、これから何かが始まるとか、新たな展開があるとか、誰も思っとりません。どいつもこいつも、始まったものは必ず終わると思ってやがる。ごく自然に、川が流れ、季節がめぐるがごとく。冗談じゃねえ!終わらせるためにはもう一度始めなくきゃならねえってのに!」

「様々な試行錯誤の果てにようやく手に入れた秘密兵器、究極の必殺技。物語ですよ。手品やトリックに取って代わって共通のルールとなり、映画に現実を蔓延させた物語を解体し、逆にスクリーンから現実を放逐すること。あの人はルールのないゲームをやろうとしていた。正確には、ルールを作りながら遊ぶゲーム。映画にあらかじめ存在するルールなんてない。だって作られた作品がそのままルールになるのが、映画なんだから

映画のラストはハッピーエンドでなければならないと?」
「終わることが出来れば、何でもハッピーだと思いますけど。それにフィルムはいずれ変色し、摩滅し、燃えて溶けてなくなる……」

「予告と本編は別物であるとはいえ、ストーリーも定かでない映画の予告が可能だと?
「あらゆる映画の予告は実は映画そのものの予告であるに過ぎないし、それが優れた予告の条件でもある。予告はあくまで予告であることのみによって成立する。違うか?

その無統制な舞台上でただ監督だけが、その監督という役割ゆえに、出演者たちを秩序づけるという困難な演技を要求されるのだ。舞台の袖ででほくそえむ、悪意に満ちた真の演出家に、操られながら


『トーキング・ヘッド』(監督 押井守)

 


 

「鳥は高く天に身を隠し、魚は深く海に身を隠す」

孤独に歩め。悪をなさず、求めるところは少なく。森の中の象のように」

鳥の血に泣きて、魚の血に泣かず。声あるものは幸いなり。もし人形に声があったら、『人間になんてなりたくなかった』って泣いたでしょうね」


『イノセンス』(監督 押井守)

 


 

ここがお前の現実(フィールド)だ」


『アヴァロン』(監督 押井守)

 


 

「ネットは広大だわ……」

『攻殻機動隊』(監督 押井守)

 


 

親のスネかじってる間はね、韓国も朝鮮も日本もないの!ガキなんだよ、ガキ!」

国境線なんて俺が消してやるよ」

「てめえらの世代で蹴りつけろよ!あんたら一世二世がぐずぐずしてるから俺らがぱっとしないんだろ!」


『GO』(監督 行定勲/原作 金城一紀)

 



「サキコ、ごめんね。あたし、ずっとサキコが好きだった。新谷さんに抱かれながら、本当はずっとサキコを感じてたの。ごめんね、ごめんね……」

いつだって必要なものがあるものでもない。あるはずのものがあることの方が少ない」


『贅沢な骨』(監督 行定勲)

 


 

「ところで、名前なんていうの?」
「ジョゼ」
「いや、君の名前」
「だから、ジョゼや」
「でも、ばーちゃん、くみ子って呼んでるじゃん」
「知ってんねやったら、ききなや


『ジョゼと虎と魚たち』(監督 犬童一心/原作 田辺聖子)

 


 

「賽は投げられた。俺たちは、かつて俺たちを殺し合わせてきたすべての大人を許さない。共に立て。そして共に戦おう。俺たちは今、すべての大人に宣戦布告する」

「一体どれだけの血が流されたろう、どれだけの涙が流されたろう。一緒に戦った大勢の仲間たちはみんな、この三年間で殺されてしまった。だけど世界から正義が滅びないように、俺たち悪とされるテロリストもまた決して滅びることはない。俺たちは知っている。一握りの大人たちが、一握りの国が、世界中の平和や自由を勝手に決めていることを。だけど俺たちが生きるこの世界は決して一つなんかじゃない。そこにはあたりまえに生きる63億の人間がいて、63億の暮らしがあり、63億の平和、63億の正義、63億の戦争と悪がある。誰も戦わずに勝ち得た平和なんてない。平和の裏には沢山の血と汗と涙が染みついている。もし人が、その歴史から目をそらし、忘れてしまうなら、そんな平和なんか犬の糞だ!日本、中国、北朝鮮、グアテマラ、インドネシア、キューバ、コンゴ、ペルー、ラオス、ベトナム、カンボジア、グレナダ、リビア、エルサルバドル、ニカラグア、パナマ、イラク、ソマリア、ボスニア、スーダン、ユーゴスラビア、アフガニスタン。そして全世界で孤独に戦う子供たち。君たちは一人かもしれない。でも一人を恐れるのはもうやめよう。世界中で見捨てられた子供たち、共に立て。そして共に戦おう。俺たちは今、旧い靴を脱ぎ捨てて、ここではないもっと遠くへと走り出す。俺たちから自由を奪い、抑えつけてきたすべての大人に向けて、あえて今夜このメッセージを送ります。メリークリスマス。『ワイルド・セブン』、七原秋也」

俺たちが目指す道は、まだあまりにも険しく、あまりにも遠い。だけど俺たちは知っている。世界のどこにいても、俺たちには今仲間がいて、そして俺たちはどんな遠くへだって行ける。俺たちに明日はある。俺たちがそれを望み続ける限り」

 

『バトル・ロワイアルU 鎮魂歌(レクエイム)』(監督 深作欣二・深作健太)

 


 

「人生はゲームです。みんなは必死になって戦って、生き残る価値のある大人になりましょう」

「先生刺されたナイフね、実はあたしの家の机の引き出しにしまってあるの。拾ったときはどうしようって困ったんだけど。でも今じゃ、なぜか大切な宝物なんです」

「……」

「秘密ですよ、二人だけの」

「……なあ、中川」

「はい?」

「こんなとき、大人は子供になんて言ったらいい?」

 

『バトル・ロワイアル 特別篇』(監督 深作欣二)

 


 

「十兵衛!勝負はまだだ!」

「何!」

「人間がこの世にある限り、私は必ず戻ってくる。必ず戻ってくるぞ……はははははは……はははははは……」

 

『魔界転生』(監督 深作欣二/原作 山田風太郎)

 


 

「おい、指がないぞ!」

「「え?」」

「庭に飛んだんと違うん?」

「「え!?」」

「のうなったら、えらいこっちゃけんのう」

「はよう探せい!」

「おやっさん。言うとったらのう。あんたははじめから、わしらが担いでる神輿やないの。組がここまでなんのに、誰が血ぃ流しとるの。神輿が勝手に歩けるいうなら歩いてみいや。おう。わしらの言うとおりにしとってくれらあ、わしらも黙って担ぐが。なあ、おやっさん。ケンカはなあんぼ銭があっても勝てんので!」

「昌三……。こんなの考えとることは理想よ。夢みとうなもんじゃ。山守の下におって仁義もクソもあるかい。現実いうもんはの、おのれが支配せんことにゃどうもならんのよ。目ぇ開いて、わしに力貸せや。」

「昌三……わしらどこで道間違えたんかのう。夜中に酒飲んどると、つくづく極道がいやんなってのう。足を洗ろうちょるか思うんじゃが。朝起きて若いもんに囲まれちょると、夜中のことはころっと忘れてしまうんじゃ」

「最後じゃけん、言うとったるがのう。狙われるもんより、狙うもんのが強いんじゃ。そがな考えしとると、隙ができるぞ」

「哲っちゃん。こんな……こがなことしてもろて、満足か?満足じゃなかろうが?わしも同じじゃ」

「山守さん、弾はまだ残っとるがよ……」

 

『仁義なき戦い』(監督 深作欣二)

 


 

「嵐は、静かな美しい夕焼けを先駆けとして襲うという。その日もそうだった。あまりにも美しい色合いが、かえって人々の不安を掻き立てるような夕焼けだった。今思えば、あの女こそ嵐の前の夕焼けそのものだったのだ」

「これは私の愛のしるしですわ。永遠の愛、真実の愛のしるし。そしてそれが得られたとき、この薔薇は蘇えり、紅く色づく」


『黒薔薇の館』(監督 深作欣二)

 


 

「あほな、おなごは尊いものや、男より偉いのや。第一、男はおなごから生まれんのや。なあ、お釈迦さんでも、孔子さんでも、みんなこのお腹の中から出てきたのと違うか。この世の中のものは、みーんなおなごから始まんのや。男の喜びも楽しみも、おなごのためや。おなごあっての世の中、おなごがのうては闇や

 

『好色一代男』(監督 増村保造/原作 井原西鶴)

 


 
「女ってやつは不幸なときは爆発する、やけっぱちで突っ走るが、幸福になっちゃおしまいだ。ごきげんでべったり座り込みやがる

何しろ俺はもう、大勢の女を荒らしまわる狼じゃなくて、たった一人の女を守る犬だからな。走ろうたって、走れねえ」

 

『セックスチェック 第二の性』(監督 増村保造/原作 寺内大吉)

 


 

「それにしても馬鹿な男だ、浮気されたぐらいで女を殺すなんて」

「もし私が浮気したら、あなたなら殺す?」

「殺さないさ、愛しているからな」

「愛していないからよ

 

『「女の小箱」より 夫が見た』(監督 増村保造/原作 黒岩重吾)

 


 
「死んだ人間にとらわれてしまっている限り、ぼくもまた、死んだ人間だ」

 

『千羽鶴』(監督 増村保造/原作 川端康成)

 


 
「世の中には、目で見る芸術、耳で聞く芸術、知性で判断する芸術はあるが、手で触って鑑賞する芸術がない」

「関係ないわ、そんなこと!」

「毎日手に触れるもの、例えば茶碗や花瓶、机や椅子、服や毛皮、みんな形や色だけでなく、手触りの美しさもあるはずだ」

「だからどうだって言うの」

「僕はその手触りの美しさを狙った彫刻、目くらでなければできないし、目くらでなければわからない新しい彫刻、触覚の芸術を作りたいんだ!」

「目くらは可哀想だなんて、とんでもない間違いね。目あきの方がずっと哀れだわ。だって、触覚の楽しさを知らないんですもの」

「やっと俺の気持ちがわかってきたか」

「そうよ。触覚って素晴らしいわ。甘くて、深くて、確かで。それに比べたら、色や形なんてまるで薄っぺらよ。全然頼りにならないわ」

 

『盲獣』(監督 増村保造/原作 江戸川乱歩)

 


 

「お前らの組織は、橋一つ止められないのか!」

「君たちの組織には、リーダーがいないんだってな!」

「ああ、究極の組織だ!」
「リーダーなんかがいると、個人が死んじまうんだ!」

「俺の組織には、リーダーがいる!」

「じゃあ、俺たちの勝ちだな!」

「どうかな。リーダーが優秀なら、組織も悪くない」

「これからが大変だぞ、室井」

「責任を取る。それが、私の仕事だ」

「室井さん。痺れるような命令、ありがとうございました」

 

 

『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(監督 本広克行)

 


 

「事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!」

「捜査員が負傷。青島刑事が重傷のようです」

「局長、聞きましたか?局長!……兵隊は犠牲になってもいいのか?」

 

『踊る大捜査線 THE MOVIE』(監督 本広克行)

 


 

「……君だったのか……人を殺して……なのに、普通の顔してぼくと話してたのか。どうしてぼくに言わなかった!」

「……あんたに言いたいことあって、自首したんだ。殺すつもりなかった……忍び込むのが楽しかったのに、見つかっちまって。あんたの言った通りだ……本当は、ぼくも毎日刺激なかったんだ……」

「……きみも刑事になればよかったのに」

「でも、そっちも刺激ないんでしょ?」

「……あるよ。毎日どきどきしてる」

「……そう……いいな……頑張ってね」

「……ああ……

 

『踊る大捜査線 TV版』(脚本 君塚良一)

 


 

  ……真魚……私、たぶん、あの高飛び込みの事故の時に、死んでしまっていたの。

あれから今まで生きてこられたことが奇跡なのよ。

見るものすべて、聞くものすべて、感じるものすべてが、懐かしくて、愛おしくて、すごく素敵だった……

私はもう、行かなくちゃ。

ありがとう、本当に……

 

『水の中の八月』(監督 石井聰互)

 


 

「そう。私、無茶だと思う。でも、無茶でもいいの。私のホントにつまらなかった人生に、初めて大きな冒険が現れたのよ。私、もちろん覚悟してます。智恵子さん、これこそホントに、命がけの恋よ」

「智恵子さん。私、新高さんを好きになりすぎてしまいました。もう、混乱して、おかしくなっています。でも私、決して逃げたりしない。この冒険を選んだのは、私自身ですから。私もう、自分から決着をつけます」

「……オーライ」

 

『ユメノ銀河』(監督 石井聰互/原作 夢野久作)

 


 

「私の中に閉じ込めてしまっていいんですね?先生」

「さよならだよ、横溝君」

 

『RAMPO』(監督 奥山和由)

 


 

そのとき、僕にはそれが、一生で数えるほどしかない、幸せな時間であることがわかりました。

 

『鉄塔武蔵野線』(監督 長尾直樹/原作 銀林みのる)

 



こうして いつも水の時計はまわる 水に流すつもりでまわり 水にさからう時間をさがす 涙は折れた水の針

でもでもと 水に落ちた時計を探し 流れのおきてにさからう子だって 波はきっと好きだというよ

 

『安寿子の靴』(脚本 唐十郎)

 


 

「一度口から出た言葉を違えるとは、この愚将め!人の命を弄びおって、それならば初めから助けるなどと言わねばいい。殺さば殺せ!私を切ったら呪ってやるぞ!私の呪いでこの里見、子の代、孫の代まで畜生道に貶め、この世の煩悩の犬と変えてやるわ!」

 

『里見八犬伝』(原作 滝沢馬琴「南総里見八犬伝」/脚本 大森美香)

 


   

「人生とオムレツは、タイミングが大事」

「人生で大事なことは、何を食べるか、ではなく、どこで食べるか、である」

「人生で起こることは、すべて、皿の上でも起こる」

「人はみな、神が作ったギャルソンである」

「奇跡を見たければ、その店へ行け」

「歴史は、鍋で作られる」

「最高のシェフは、恋をしたシェフ」

「まずい食材はない。まずい料理があるだけだ」

「若者よ、書を捨て、デザートを頼め」

 

『王様のレストラン』(脚本 三谷幸喜)

 


   

「怒ったら駄目、憎んだら駄目、泣くのも我慢するの。ね?純子は他の子と違うんだから、お友達のそばに寄っちゃいけないの。大変なことになっちゃうの」

「私、人間じゃないの?」

「純子は人間よ……可愛い女の子よ……」

沖に光る漁り火は、魚を呼び寄せるためだけのものではない。遠い昔、私の先祖たちも、ひそかに夜の海に漕ぎ出し、身体に溜まった憎しみの心を追い放ち、不知火の伝説が生まれたという。死んだ母は、何度も私を戒めた。人の心に住む怒りを火とたとえるなら、その火はひとたび激しく燃え出すと、止めることはできず、やがてはみずからも燃やし尽くしてしまうのだと……

 

『クロス・ファイア』(監督 金子修介/原作 宮部みゆき)

 


 

「主がおまえの名は何かとお尋ねになると、それは答えた。我が名はレギオン。我々は大勢であるがゆえに……」

「聖書か……」

「マルコ第五章です」

「ガメラは生きてます。必ず復活します。だって」

「だって?」

「ガメラはレギオンを許さないから」

「ガメラが救ったのは、人間じゃないと思う。この星の生態系なんじゃないかな。ガメラはレギオンを許さない。ガメラはきっと地球の守護者なのよ」

「それじゃあ、もし人間が生態系の破壊を続けたら……」

「ガメラの敵には、なりたくないよね」


『ガメラ2 レギオン襲来』(監督 金子修介)

 


 

わだつみの底に眠りし甲羅は悪しき霊の依代なり。

葦原の中つ国のために、悪しき霊をほふり地の果てに追いやらん。

「人は、緩慢な自滅の道を歩んでいる。ギャオスがいなくてもいずれ滅ぶ。しかし、滅亡よりも悪い未来が待っているかもしれない。そうなるまえに、怪獣に人類の幕を引いてもらおうというのが、私の考えだし、ギャオスを生み出した者の考えだろう。だからガメラがとめようとするなら、たとえそれが地球の意志でも、奴を倒す」

「ギャオスに人類の幕引きなんかできない」

「ギャオスじゃない。もはや新たな存在だ。予め用意されていたものか、自己進化の結果か、理由はわからないが、かつてガメラがしたように人と交感することでより強くなろうと、しかもこの子と融合して、ガメラを超えようとしている。こんな可愛い子でも、悪魔を飼ってるからね。ガメラは勝てない」

「どんなにみっともなくても、生物は最後の瞬間まで生きようとしますよ。人類も同じです」

 

『ガメラ3 イリス覚醒』(監督 金子修介)

  


 

「今、わかりました。この子達は、一番大切な人に殺されるべきなんだ。それがこの子達の一番の望みなんですねえ。好きな人に血まみれにされることは、幸せなことなんですよ。私、娘を殺しました。反抗期でね、解体してる間、ずうっと白目剥いて私のこと睨んでた。娘は世界一嫌いな父親に切り刻まれて、さぞかし不本意だったんでしょうね。でもね、私は娘を世界一愛してた。愛してたんですよ……」

「ねえ、渋さん。詠子の言葉なんて書いて人形劇になるの?」
「だって詠子が言ったんじゃないか。ごんべんに永遠の詠子なんだろう?こうして書いておけば、詠子の言葉は永遠だよ」

 

『STACY』(原作 大槻ケンヂ/監督 友松直之)

 


 

 

 

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