DSM−WとICD−10


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界的に有名は精神疾患の診断基準といえば、DSM−WとICD−10があります。

診断の方法は、DSM−WもICD−10も箇条書きの各項目に
該当する数を数えて診断します。


DSM−W
(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders


アメリカの精神医学会によって作られた診断基準であるDSM−Wは、
精神科診断統計マニュアルといいます。
現在は、その第4版です。
このDSM−Wは、世界で最も権威のある診断基準となっています。

DSM−Wの大きな特徴は、「操作主義」といわれるものです。
これは、診断する人の主観によって、診断が左右されることなく、
誰が診断しても同じ診断名にいたる、客観的な診断基準という意味です。

もう一つの大きな特徴は、分類にあたっては、病気の原因を問わないというものです。
DSM−Wの診断にあたっては、病気の原因を考えず、患者さんの症状だけで、
分類します。
このため、DSM−Wには、「神経症」という言葉はでてきません。
「神経症」は、病気の原因を想定した言葉だからです。
ただし、DSM−Wには、「神経症」に相当するものとして、
不安性障害、身体表現性障害、解離性障害、摂食障害、適応障害などの
用語が使われています。

歴史的に「神経症」という言葉は、最初はカレンによって、運動麻痺、けいれん、
精神病などを含む、神経関連疾患の総称に用いられていました。
その後、医学の発達とともに神経疾患や内因性・器質性精神病が分類され、
おもに精神的原因によって生ずる諸症状に「神経症」の言葉が使われるように
なりました。

アメリカでは一時期、精神分析学の立場から、
無意識の葛藤が不安を引き起こし、それを防衛する心理機制が
各症状を生ずるのが、神経症の定義とされてきました。
しかし、この理論が臨床の諸現象には、必ずしも合致しないことが分かり、
神経生理・神経化学的研究が進むにつれて、不安や抑うつや強迫症状に
有効な薬物が使用されるようになりました。
この結果、「神経症」の定義が見直され、現在に至っています。

ICD−10にも、「神経症」という言葉は、用いられていません。


ICD−10
(International Classification of Diseases,World Health Organization,10th Revision)


ICD−10は、世界保健機構(WHO)によって作られている分類で、
国際疾患分類といいます。
現在は、その第10回改訂版です。
ICD−10は、精神疾患だけでなく、あらゆる疾患を分類しています。
そのうちの第5章が、「精神および行動の障害」の分類になっています。
DSM−Wとそれほど大きな違いがあるわけではありません。

厚生省の統計などでは、ICD−10が使われています。


愛のない者に、神はわかりません。なぜなら神は愛だからです。
(聖書)





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