ジョゼと虎と魚たち
 
 
 
 
2003年 116分
 
監督
犬童一心
原作
田辺聖子
脚本
渡辺あや
キャスト
妻夫木聡 池脇千鶴
STORY
麻雀屋でアルバイトをする大学生の恒夫は、
祖母が押す乳母車に乗った足の不自由な少女、くみ子と出会う。
恒夫が名前を尋ねると、彼女はジョゼと名乗った。
フランソワーズ・サガンの「1年ののち」の続編が読みたいと
言うジョゼのために、絶版になった「すばらしい雲」を
古本屋で探し出しプレゼントする恒夫。
夢中で本を読みながら柔らかな笑みを浮かべるジョゼ。
そんな彼女を見つめながら恒夫も微笑む。
REVIEW
田辺聖子の原作より
「ジョゼは幸福を考えるとき、それは死と同義語に思える。
完全無欠な幸福は、死そのものだった。」
愛する痛みは死と同じ痛み?幸福と絶望は隣り合わせ?

「ジョゼと虎と魚たち」という不思議なタイトルに惹かれて
見に行ってみると、上映前に整理券がなくなるくらいの人気で、
立ち見もアリの満席にちょっとビックリしてしまいました。
しかもファンタジーな物語かと思ったら、かなり過激な
キスシーンやベッドシーンもあって(PG−12指定)
想像してたよりずっとリアルでせつない恋愛映画でした。
不思議なタイトルも映画を見るとよくわかります(^-^)

大阪が舞台なのも親近感があったし(寝屋川の看板が見えました)
妻夫木くんの等身大の自然な演技も良かった・・・
って、最近の大学生の男の子ってあんなふうなのかな?
誰にでも優しくて、食欲と性欲が旺盛で、恒夫がジョゼに
惹かれたのだって、朝ごはんが美味しかったことと、あとは同情?
見た目はカッコイイけど中身は軽くて薄っぺら〜い(T.T)

でもジョゼが恒夫に恋をしたのはとてもよく分かる。
ジョゼは、恒夫がズルクて弱いのも、女好きなのも全部知っていて、
それでも好きなんだから仕方ない。恋ってそんなものでしょ。
いつかは終わってしまうかもしれない、結婚なんて、
そんなことあるわけない、それでも好き。いっしょにいて欲しい。
「海底を転がる貝殻になっても、それはそれでよしや」
そんな強がりを言うジョゼの心の中が痛いほど解って、
いじらしくて泣けました。(お魚の館の貝殻ベッドいいな〜)

でも、それでも、恒夫に出会えてよかったね、ジョゼ。
暗い海の底から明るい光の世界に連れ出してくれて、
きらきら光る、幸福な瞬間をくれた人だもの。
苦しくても、傷ついても、先のことを恐れていては
恋愛なんか出来ません。いつかきっとジョゼを、心から
愛してくれる人が現れて、優しく包んでくれると信じたい。
私的評価
★★★★
PAMPHLET
220×258 58ページ 800円
 
映画館
2004.2.4 梅田ガーデンシネマ
<TOP> <HOME>