田辺聖子の原作より
「ジョゼは幸福を考えるとき、それは死と同義語に思える。
完全無欠な幸福は、死そのものだった。」
愛する痛みは死と同じ痛み?幸福と絶望は隣り合わせ?
「ジョゼと虎と魚たち」という不思議なタイトルに惹かれて
見に行ってみると、上映前に整理券がなくなるくらいの人気で、
立ち見もアリの満席にちょっとビックリしてしまいました。
しかもファンタジーな物語かと思ったら、かなり過激な
キスシーンやベッドシーンもあって(PG−12指定)
想像してたよりずっとリアルでせつない恋愛映画でした。
不思議なタイトルも映画を見るとよくわかります(^-^)
大阪が舞台なのも親近感があったし(寝屋川の看板が見えました)
妻夫木くんの等身大の自然な演技も良かった・・・
って、最近の大学生の男の子ってあんなふうなのかな?
誰にでも優しくて、食欲と性欲が旺盛で、恒夫がジョゼに
惹かれたのだって、朝ごはんが美味しかったことと、あとは同情?
見た目はカッコイイけど中身は軽くて薄っぺら〜い(T.T)
でもジョゼが恒夫に恋をしたのはとてもよく分かる。
ジョゼは、恒夫がズルクて弱いのも、女好きなのも全部知っていて、
それでも好きなんだから仕方ない。恋ってそんなものでしょ。
いつかは終わってしまうかもしれない、結婚なんて、
そんなことあるわけない、それでも好き。いっしょにいて欲しい。
「海底を転がる貝殻になっても、それはそれでよしや」
そんな強がりを言うジョゼの心の中が痛いほど解って、
いじらしくて泣けました。(お魚の館の貝殻ベッドいいな〜)
でも、それでも、恒夫に出会えてよかったね、ジョゼ。
暗い海の底から明るい光の世界に連れ出してくれて、
きらきら光る、幸福な瞬間をくれた人だもの。
苦しくても、傷ついても、先のことを恐れていては
恋愛なんか出来ません。いつかきっとジョゼを、心から
愛してくれる人が現れて、優しく包んでくれると信じたい。
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