最近DVDで『トムとジェリー』を集めてます。こりゃ一生モンだ、とか思って。
もうアニメーションも劇伴も職人芸が炸裂しまくりで凄いんですが、ギャグのアイディアもイマジネーションが爆発してます。結構似たようなギャグを使い回している印象も持ってましたけど、こうやって立て続けに観てると随所に細かいアイディアがちりばめられてるのが分かります。物凄く作りが丁寧なんですね。とても。
でも本当に凄いのは、この洗練されまくったアニメが1940〜50年代に最盛期を迎えてたということで…シリーズの第1作目は何と1940年の制作。昭和で言うと15年ですから、バリバリ戦時中ですか。とてもそうとは思えません。全然古臭くない。スマート。
いや、ドタバタギャグの世界でこれを超えるものは果たして存在するのか?とマジで思わせるものがあります。極北と言ってもいいかも知れません。
…でも、DVD版の吹き替えが新録だったのは悲しかった。あのとぼけたナレーション、好きだったのになあ。こんちこれまた、とか言って。
(2000年02月13日)