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どうもkatoです。
先日はゆうばり国際映画祭にお誘いいただき、ありがとうございました。札幌スガイディノスでの「シベ超2」に続き、またしてもマイク水野監督のニコニコトークが聞けて幸せな気分になると共に、映画を見てブルーになったのでプラスマイナス普通でした。
相変わらずキュートでご満悦なマイク水野監督、「不安じゃなかった」とやたらと否定するのがかえって痛ましい三田佳子、そしてスキップしたりひざまづいたりとアクションする度に息が上がっているぼんちゃんのハラハラしつつ笑えるトークは楽しかったです。トークだけでもいいくらいでした。(どうでもいいけど「女優は“女優立ち”しなきゃいけない」っていう法律があるのか、っていうくらい三田佳子はずーーっと女優立ちしてましたね)
さて「シベリア超特急3」の感想ですが……
冒頭は、例の晴郎が映り込んでいる十数分の長回しや、山下大将登場、ぼんちゃんの「私は閣下の側を離れません!」発言などそれなりに見所(笑い所)がありましたが、中盤はどうにも面白くない。ゆるい犯罪シーンと、見え見え&強引な推理シーンの連続は、短気な私には耐えられませんでした。
なんだかもう「逃げちゃおうかな」という気持ちになってきました。こんなに席を立ちたくなったのは「シベリア超特急2」以来です。マイク水野を憎むと言うより、「シベ超2」で同じ目に会っておきながら、またうかうかと夕張まで来てしまった自分の学習能力の無さを憎みました。とにかく中座するのは失礼なので、「いっそのこと寝てしまおう!」と決意し、今朝は5時半起床だったので、すやすやと眠ってしまいました。(とは言え、たいして寝てませんけどね)自分の意思で寝てしまったのは「ファイナルファンタジー」以来です。
全体的な印象としては、どうにも今後が心配です。と言うのも、「シベ超」がどんどん普通になりつつあるのです。初代「シベリア超特急」で受けたほどの衝撃がなくなっています。「衝撃的なほどつまらない映画」だったのが、ただの「つまらない映画」に成り上がってしまったように感じます。
で、ここからちょっとネタバレなのですが……
スタッフロール後のどんでん返し部分で、「罪が露見し、共犯のダニエルをかばうために列車から飛び降り死んだ」と思われていたヴィヴィカが、「実は秘密書類を偽者にすり替え、本物を持ち出して生き延び、大富豪になっていた」という所に、うかつにも「そうだったのか!」と驚いてしまったのです。
シベ超で!そんな!
そもそもヴィヴィカが親しくもないダニエルをかばうために列車から飛び降りるというのも無茶な話です。しかしこれはシベ超。「相変わらず無茶なシナリオだなあハハハ」と、“ヴィヴィカ自殺説”を、そのまま信じてしまったのでした。
シベ超でちょっとやそっと無茶な部分があっても、私はもう気にしません。これはまさに、「己がシベ超であることを最大限に活かしたシナリオ」ではないでしょうか!?(言いすぎ?)
上映後、画面に「シベリア超特急4では〜〜(略)」という文字が。……やっぱりな(←諦観)。観客の拍手喝采に、「ありがと〜お」という声のする方を見れば、なんとマイク水野も途中から客席で鑑賞していたようでした。お客の反応にマイク水野もうれしそうで、きっと次回作への励みになってしまったことでしょう。頭では「もうやめよう。辛い目に会うだけなんだから」とわかっているのに、ついつい会いに行ってしまう憎いヤツ、マイク水野に幸あれ。
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いやーていねいな文章の行間に「なんで私が…」という腑に落ちない感じがみなぎっており、わたくしとしては「許せ…」と劇画調につぶやく他はありません。まあ毒を食らわば皿までと言いますし、いずれ作られるであろうシベ4の時も泣こうがわめこうが連行しますのでよろしく。逃げてもムダ。以上。
(2002年02月28日)