今日のニュースより。逃亡していたイラクのフセイン大統領が8ヶ月ぶりに発見、米軍に拘束された件について。見出しがコレ。
>拘束作戦、チャーリー・シーン出演映画がモデル?
0.05秒で『ホット・ショット2』というタイトルを思い浮かべるわたくし。湾岸戦争の直後に作られたこの映画、終盤でフセインのソックリさんが突如出現してターミネーターのように暴れ出すのを米軍コマンドのチャーリー・シーンが能面のように表情の乏しい顔で倒すというさすがアメリカのバカはひと味違うぜと唸る他はない深刻なバカ映画でした。
…しかし正解は。
>米軍によるフセイン元大統領の拘束作戦に使われた作戦名「レッド・ドーン(赤い夜明け)」は、1984年製作の米映画「レッド・ドーン」(邦題・若き勇者たち)からとられたと見られる。
>映画は、第3次世界大戦がぼっ発したとの設定のもと、米コロラド州に侵攻したソ連軍と、それに抵抗する地元の少年ゲリラ「ウルブリンズ(イタチ科の小動物)」の戦いを描く。ゲリラの襲撃に手を焼いたソ連軍は、スパイからもたらされた情報をもとに、圧倒的な兵力を投入してゲリラの捜索・掃討作戦を実施する。チャーリー・シーンやリー・トンプソンら人気俳優が少年ゲリラを演じた。
>今回の拘束作戦で米軍は、フセイン元大統領が潜んでいる可能性がある2つの地点を「ウルブリン1」「同2」と呼んでおり、映画を意識していたことがうかがえる。
>映画の結末でソ連軍は、ゲリラ勢力の抵抗に手を焼いて米国からの撤退を余儀なくされる。ホンモノの「赤い夜明け」作戦でも、米国はフセイン捕捉(ほそく)という成功をものにした。
(元記事)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031215-00000204-yom-int
…つか『ホット・ショット2』なら「ぎゃははバカでぇー!」と洒落で済ます事も出来ましょうが、よりによって80年代のアメリカ極右映画として悪名高いこの映画を(内容の良し悪しはともかく)大マジで持って来るあたり、アメリカの救いがたい俺様正義が炸裂していて真剣に引きます。重症です。末期です。
せめて『ランボー3』(これもアレですが)とか『デルタ・フォース』とかならまだしもよう…。
…それとも、自分たちのやっていることはこの映画の中のソ連軍と同じ、という殊勝な自覚からでしょうか。違うか。
(2003年12月15日)