恋は盲目

さて、最近とみにクルマ熱が高まってきまして、何かというとgooやらカーセンサーやらを読みあさる日々。寝ても冷めてもクルマのことばかり考えております。


もともと「クルマなんて転がりゃーイイのよ」と極めてヤル気の無い思想の者だったわたくしですが、いざ購入するにあたり「お気に入りの1台」を探しているうちに深みにハマってさあ大変。欲が出てきてコンニチワ。「高い買い物なんだから、目一杯ワガママ言わにゃー」と妥協を許さず物件を探し続けてきたわけですが、どーにもコレッという車に出会わない。


一度はテキトーな車を見つけて「まあこれでいいかな。安いし」と決めかけたりもしたんですが、悲しいほど心がときめかない。条件的にはバッチリの好物件だったんですが、どうにもその車のことを好きになれなくて、高い代価を払って所有したいという欲がちっとも湧かない。性欲に例えて言うなら、ナイスバディの女の子がベッドの中で服を脱いで手招きしてる状態なのにちっともソノ気にならないというか、それよか心は別の女の子に向いててココロここにあらずというか、今ここで目先の欲に負けて手を出すと絶対後悔する予感がするというか、それでも立つものは立つのでなんとなくオギオギして落ち着かない感じと言うか、まあ品がなくなってきたのでやめましょう。


実を言えば猛烈に欲しいクルマというのはあるのです。すべての面においてわたくしの所有欲を激しくソソるクルマが。でもそれを手に入れるには事実上新車をオーダーするより他はなく、週末ドライバーの癖に新車というのもちょと勿体無い気がして、妥協案として中古でテキトーなのを探してた訳ですが…。


でもここまで探して気に入る中古車が無いなら、いっそ思いきって新車を買うか…などと怖い思考に陥っているわたくしでした。


これって恋ですか?まさに恋は盲目。


(2000年05月20日)