人間の体感時間っていうのものは、子供のときほど長く、歳をとるほど短くなってゆくんだそうであります。つまり、子供のころほど時間の進み方は遅く感じられ、逆に歳を取るほど一日一日が早く感じられるという。
確かにそうですね。小学生だった頃と、28歳の今とでは、一年一年の重み、密度が確実に違います。毎日が新鮮な驚きに満ちていた子供時代と、大した刺激もなく、半ば惰性で生活している現在。振り返ってみれば思い出に溢れているのは言うまでもなく前者な訳で、ナルホド、思い出が多けりゃその分過ごした時間も長かったように思えるよな、っちゅー事でしょう。
では、そういうふうに人間の体感時間を一生のレベルで定量化していったとき、人生の折り返し地点に当たるのはいつ頃か。
なんと19、20のころなんだそうです。
これにはちょっとゾクリとしました。わたくしとっくに人生の峠は越しちゃってるんですか。ということはこれからの人生、もっともっと密度が薄くなり、大した思い出も残らない早足の毎日が続く、という事なんですかね?
そして恐ろしいことには、最近の自分の生活をみるにつけ、それがあながちヨタでもないな、と思えることであります。
(2000年03月01日)