で正月休みですが、静岡県の友達の実家に逗留してきました。富士山の麓で腹が減るそばから次々うまい飯うまい酒をいただく日々。うめー!サイコー!ゆめ…の…よう…じゃ…。というわけで身も心もステキに緩みきって札幌に帰ってきましたが、今年は初手から仕事がキッツい状況で鬼ションボリです。
それはともかく、せっかくなので富士山麓は青木ヶ原樹海まで行ってきました。言うまでもなくここは日本でも屈指のスーサイド天国。自殺銀座。鬱蒼とした森林と重く雲がたれ込める当日の天候もあってムードはバッチリ。うっかり写真を撮ろうものなら霊が自ら黒いカコミを持って写り込みかねないナイスな雰囲気です。
まあいきなりそういう濃いトコに踏み込むのもアレなので、まず樹海中にある観光スポット「風穴」「氷穴」に行ってきました。その昔富士山が噴火したときの溶岩が冷えて固まり、ガス溜まりだった場所が洞窟と化したという大自然の脅威スポット。タダの穴やないけ!という無粋なツッコミはまあ置いといて入ってみましょう。
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ぽっかり
タダの穴でした。
まあ洞窟だけあって天井がやたら低く、常にかがんで歩かねばならないのですが、同行の友人がたいそうひどい腰痛持ちであり、天井が低くなるにつれて前方から「ひいいー」と切迫した悲鳴が聞こえてくるのがサスペンスフルでした。
で、その風穴へ続く道すがらに、樹海内を散策できる遊歩道入り口があります。周りは見事なまでに木。というか林。というか森。地面は苔むしつつもゴツゴツした溶岩塊で、この溶岩は磁気を帯びており樹海内では磁石が効かなくなる、というのは都市伝説でもなんでもなく鬼マジだとか。そして昼なお暗い樹海にたれ込める雲。盛り上がるホラー味。後先考えず木立の中に飛び込んで行けば望まずともブレアウイッチ体験が可能な趣き。
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遊歩道入り口にて
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昼なお暗い樹海の中
…と思いきや、まあ雰囲気は山の中の散歩道という感じで特に怖い感じは無し。別に木立の間に輪になったロープが下がっているとかドクロが転がっているとかそんなことはある訳もなく、何気にお散歩気分でビバ森林浴のかまえだったのですが、ふと道ぱたを見れば供えられてるお菊の花束。…うーむ。まだ遊歩道に入ってから5分と経っていません。
予想通り確かな樹海の実力にプルプルしつつも先に進むと、樹海についての立て看に並んで、
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ひいいー!
ちなみに花束の写真は同行者の激しい反対があったので今回は撮影せず
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淡々としたお役所仕事感が逆に怖い
…ギャー!それにしても自殺防止箱になんで小銭が入っているのか。よく判りませんが日本人の習性なのでしょうか?
おまけ。やはり富士山麓にある隠れ観光スポット「奇石博物館」。案内の看板がナイス。
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ストーンて
微苦笑が顔面に張り付いたまま反応に困る看板に反して、実体はけっこう充実していました。つか面白いよ!見てるだけで実に楽しいゆかいストーンが満載。穴場です。お近くにお寄りの際はぜひ。
(2004年01月07日)