『U.M.A レイク・プラシッド』。この邦題のUMAってアレだ、未確認生物のことですね。TV用クリップでも御丁寧にモンスター部分にモザイクをかけて未確認感を高めていました。さすが宣伝の東宝東和!しかし中身を観たらば期待のモンスターはどうひいき目に観てもタダの素ワニ。未確認でもなんでもなくて登場人物もいきなりワニワニ言ってます。さすが宣伝の東宝東和!このハッタリ感は往年の『サランドラ』『バーニング』を彷佛とさせます。
内容ですが、アメリカ北部の湖になぜかいるはずのないワニが居て、しかもやたら大きく育ったもんで牛とかクマとか人とか食い散らかすので捕獲捕獲!という話。フタをあけてビックリですがどうやらコメディ・ホラーだったようでボケ役の保安官がブービートラップにかかるなどして笑いを取ります。いやあコメディとは全然思わなかった。さすが宣伝の(以下略)。
全体的にオフビートな感じのコメディだったりするんですが、肝心のワニ君が意外とスンナリ捕まるのでエッもう終わり?って感じでした。この呆気無さは、何かとサービス過剰な近年のハリウッド映画にあってはスゲー貴重と言えます。
しかしビル・プルマンとブリジット・フォンダは何を思ってこの映画に出たのか…。わからん。マジでわからん。
(2001年09月17日)