さて新世紀最初の映画鑑賞だ!とか思って気合い入れて観にいった『シックス・デイ』。
舞台が2010年と言い切っているだけあって、映画のはしばしに10年後のテクノロジーが未来予想図的に盛り込まれてるのがなかなかオツでした。ジェット機に変型するヘリコプターなんてオトコノコのツボをチクチクつつきまくりですよ。欲しいな、アレ。
と、序盤はなかなかいい雰囲気だったんですがなんだか映画はあんまし盛り上がらないまま終わってしまいました。
だってシュワルツェネッガーって全然やられそうな気がしないんだもん。
今回は一介の民間パイロットという役どころでしたが、そんな設定が何かの申し訳のような激しいマッチョメンぶり(※複数形)。腕っぷしはやたら強いわ、ものすげー人格者だわ、そのあまりのヒーローぶりに拳銃の弾も遠慮して常にあさっての方向にそれておられました。
さらに今回悪役の皆様が総じて小物感溢れる方々なので、シュワちゃん全然負ける気がしません。しかも今回そのシュワちゃんが2体に増殖してタッグプレーなど始めてしまうので始末におえねえ。こいつらに勝てるのは自分で監督したときのスティーブン・セガールぐらいしかいないと思います。
まあ主役がそんな無敵ぶりを好き放題に炸裂させているので、どんなに激しいサスペンスシーンも「イエーイ」って感じで切り抜けてしまってハラハラ感はトホホーです。あとブラピの粗悪品みたいな悪役の人が、
出る→すぐ死ぬ→クローニングで復活
という3段コンボを延々繰り返してて、『仁義なき戦い』シリーズの川谷拓三みたいで好感がもてましたよ。
(2001年01月08日)