『スナッチ』。

監督のガイ・リッチーと言やデビュー作の『ロック・ストック＆トゥー・スモーキング・バレルズ』（なげえよ！）が大変ナイスでして、マフィアのボスが超巨大バイブレーターでチンピラを殴り殺すというゆかいシーンを筆頭に、心地よいテンポと間の良いギャグのつるべ打ちでえらく面白がらせて頂いた憶えがありますが、それが今やマドンナの夫に納まってしまったガイ君がブラピと組んだとあって期待がはち切れてもいいのかい！って感じでいそいそと劇場に出かけた訳ですね。


いや、それでたいへん面白く観てきた訳なんですが、しかし内容やタッチが『ロック〜』とまるで一緒じゃん、というのがやっぱりちょっと待てやコラって感じでした。いやこの映画単体で観れば全然オッケーなんですけどね。『ロック〜』の面白さがフロックではなかった、というのは良く判りましたが、本当に才能に溢れているのか、という点で次回作は勝負どころだと思います。ガイ・リッチー。


あっブラピは終始うす汚い与太者の役で脱力しきっててご〜ま〜りさあ〜んとか歌い出したらどうしようと不安でしたが、しかし劇中一瞬だけすごくイイ目をするシーンがあってさすが腐ってもブラピって感じでした。いや別に腐ってないんですが。


（2001年04月07日）