『パーフェクト・ストーム』を観てきました。先週ですけど。
感想:男泣きに一歩及ばず。
もうCGの嵐がどうとかは最初から気にしてません。もはやアタリマエの世界なので。むしろむくつけき男どもの織り成す男汁あふれる男男男ドラマを期待して鑑賞。
以下ネタばれアリの感想。
うーん、たしかに感動的ではあるんだけど、ちと弱い。わざわざ命がけで嵐に突っ込んでゆくという、そのモチベーションに少々欠ける気がします。金と生活のために命を危険にさらす主人公たちですけど、実際はそこまでしなければならないほど追い詰められているわけでもなく、何だかなんとなくその場のイキオイで嵐を突っ切ろうとした感が強い。最後はクルー全員が死んでしまって、映画はネガティブなカタルシスに包まれますが、テキトーに行動した結果テキトーに死んでしまった感がいなめないのであまりグッと来なかったりして。
むしろ、漁の途中で落水した男を、一番仲の悪かったハズの男がまっ先に海に飛び込んで助ける、というシーンの方にわたしゃ男汁を感じましたね。
なお余談ですが、わたくしの近くに何故かホモ雑誌のグラビアページを舐めるように見つめている男性の方が座っており、映画の出来とは無関係に緊張感に包まれていたことも付け加えて置きます。一瞬目が合った時はマジで逃げようかと思いました。
(2000年09月03日)