モンスターズ・インク

とにかく忙しい日々ですが、こうしてアウトプットを続けるばかりではいずれバッテリーも上がるであろう。ちゃんと充電せい!と夢枕に立った宮尾すすむに言われたので、こないだの休日はきちっと休んでシネコンに駆け付け、『モンスターズ・インク』を観てきました。


もう観る前から面白いのも出来がいいのも判り切ってまして、なんかこう世間の評判を確認しにゆく感じがしなくもないですが、そんなカップラーメンの残り汁のような気持ちでも途中3回ほど涙汁が。いやラストはやっぱりホロリとさせる演出で作り手の思惑通りホロホロしてしまったんですが、それはともかく割と序盤のちょっといいぐらいのシーンでなぜか泣けてきてしまって何故だ一体!と考えるに、たとえば優れた美術品を見たり、優れた音楽を聴いたりして涙を流すという話がありますが、感覚的にはそれに近いかもしれない。話がどうとか演出がどうとかという細かなレベルではなく、映画そのものの出来に、作りの丁寧さに感動して涙が。涙汁が。


まあこういう形で感動する人もあんまりいないと思いますが、それにしても凄い完成度の高さ。作り込みの細やかさに熱い職人魂を感じてつい目頭がじゎーっとします。


(2002年04月27日)
モンスターズ・インク
Monsters,Inc.
2001年 アメリカ
監督:ピート・ドクター
出演:ジョン・グッドマン ビリー・クリスタル メアリー・ギブス