マルコビッチの穴

『マルコビッチの穴』観ました。


すんげー不条理で狂ったブラックコメディかと思ってたら、意外なほど整然とした物語でちょっとビックリ。いかにもアメリカ映画的なウェルメイドさ。「よくできてる」ってヤツですなぁ。不条理というよりは、奇妙なファンタジーという感じ。一緒に観ていた人いわく「星新一の小説みたい」。さもありなん。


なんかアカデミー監督賞にノミネートされたっていう話ですが、この映画の面白さは一にも二にも脚本の面白さで、監督はそれをストレートに映画化してるだけじゃん、という気もします。…とか思ってたらちゃんと脚本賞でもノミネートされてましたね。


個人的には、ターゲットをジョン・マルコビッチにした微妙さが好き。マルコビッチ。


(2001年05月28日)
マルコビッチの穴
Being John Malkovich 1999年 
監督:スパイク・ジョーンズ
出演:ジョン・キューザック キャメロン・ディアス キャサリン・キーナー