ハリー・ポッターと秘密の部屋

『ハリー・ポッターと秘密の部屋』観てきました。


感想1)
展開が平板で退屈だった1作目に比べれば、だいぶ1本の映画としてまとまった感じがあります。細かい設定とか人物を紹介する必要がなくなったからでしょうか。でも…やっぱりなげえんだよなあ。あと30分短かったらもっと面白く感じていたかもしれません。でも、良く考えるとこの映画伏線だらけだからなあ…ドコを切っても不都合が起きてしまう気がしないでもない。先に続く原作は今後もっと長くなってくるというのに、これから映画版は一体どうすればいいのか。まあわたくしが心配してもしょうがないですが。


感想2)
職人芸的な出来の良さなので安心して観られますけども、1作目のビジュアルに慣れた目だと得にオオッと思う濃いシーンもあまりない感じ。内容的な視点で見れば、魔法うんぬんのおかげで何でもアリの世界ですし、製作的な視点で観てもCG大活躍なのでこれまた何でもアリ。何でもアリっちゅーことはもう何が出てきても驚かないということで、見せ場たる魔法のシーンの数々も「へー」とアシュラマン冷血の顔で思う他はなくトホホです。まあわたくしもいい加減映画ズレし過ぎているということですが…。


感想3)
そんな中、中盤のクモの大軍シーンだけは個人的なトラウマに抵触するものがあってインパクト大。クモぎらいの人は要注意。今回、クモが全部ハシリグモ系の地味なやつだったのでまだ良かったですが、ジョロウグモやコガネグモ系のおなか黄色いやつだった場合は想像するだけでさぶイボ大発生です。


感想4)
みんな大好きハーマイオニーですが、今回はシナリオの都合上後半は出番が無くなってしまいなんてこったブツブツ。って言うかもういっそのことハーマイオニー主役にしてしまいなさいよ。


感想5)
しかしこれ本当に原作を全部映画化するつもりなのか?毎回毎回代わり映えのしない内容の映画になってしまうのでは?という気もしないでもない。まあ今回最後の方で色恋沙汰がモヤモヤしそうな伏線がチラッと出てきたことですし、そっち方面で話が膨らんでゆくのかも知れません。しかしハーマイオニーとあのパッとしないのがくっつくというのか。それはちょっと納得がいか(以下自粛)。


(2003年01月13日)
ハリー・ポッターと秘密の部屋
Harry Potter And The Chamber Of Secrets
2002年 アメリカ
監督:クリス・コロンバス
出演:ダニエル・ラドクリフ ルパート・グリント エマ・ワトソン