ハンニバル

さて観てきました『ハンニバル』。わたくしもこれまで数多くの臓物グッチャン映画を観てまして、多少内臓がデロリンしてても平気でホルモンOK!レバ刺しOK!という余りに感受性を欠いた胃袋の持ち主でしたが、そんなわたくしもこの映画の晩餐シーンはさすがに胃袋がイヤイヤって感じで食欲減退。悪趣味ここに極まれりって感じでただひたすらにビックリです(※わたくし原作読んでません)。


このシーンだけが異常なインパクトを持ってたので、それ以外の印象がどこかに押しやられちゃった感じですね。あえて言えば、サスペンスというよりは、レクター博士とクラリスの変態ラブロマンス、という感じが強かったです。なのであんまり恐くない。いろいろ猟奇な描写も詰まってますが、最後のアレのおかげでみんな道ぱたの雑草よりも印象が薄くなっており不憫でした。


そのクラリス、ジョディ・フォスターからジュリアン・ムーアにバトンタッチして物議を醸しましたが、予想以上に成功してると思います。やっぱドレス姿のクラリスのあのエロさはジョディ・フォスターじゃあ出ないだろ。あとジュリアン・ムーアは肩と背中のソバカスを消してなかったのが大変エライと思いました。もはやトレードマーク。


(2001年05月03日)
ハンニバル
Hannibal
2001年 アメリカ
監督:リドリー・スコット
出演:アンソニー・ホプキンス ジュリアン・ムーア ゲイリー・オールドマン