オースティン・パワーズ/ゴールドメンバー

『オースティン・パワーズ/ゴールドメンバー』みてきました。以下感想。


感想1)
もともとゆるい映画だ…というのは最初っから判り切っていますが、そんな博愛主義の視点で観ていてもゆるいモンはやっぱりゆるいと思いました。


感想2)
相変わらずの暴走する下ネタ。まあタイトルからして「黄金男棒」であるわけで、ここでオゲレツの花を咲かさにゃ一体ドコで、という感じで映画じゅうにチンコやオシッコが咲き乱れます。いやまあ下ネタ自体はいいのですが、1個1個のネタがやたらとクドくてこれは新手の精神修養なのかと思いました。


感想3)
あとはやっぱり駄洒落が多くてトホホ…。いやこれは仕方の無いことかもしれませんが、英語の駄洒落を日本語に翻案してもやっぱり元のニュアンスは微妙に伝わらなくて悲しいです。つーか、よしんば伝わったところで駄洒落だし。


感想4)
こういう映画のこういう点に突っ込むのもどうかという気はしますが、この映画といい『チャーリーズ・エンジェル』といい『パール・ハーバー』といい、ハリウッドでは日本文化をキチンと描くと死ぬとか消されるとかそういう掟が存在するのでしょうか?


感想5)
そんなユルさが蔓延する中、オオッと思ったのが有名スターのカメオ出演シーン。まあしかしこれは各自劇場でたしかめてニヤニヤしてください。


感想6)
1作目は個人的にかなり面白かったんですけど、それは007などの古いスパイ映画のコメディを思いっきりやっていたからであって、それをやり尽くしたあとでの2作目、3作目はシモで水増ししたオゲレツ丼みたいな感じで観てて辛いものがありましたよ。今回は幕間に入る意味無しアイキャッチも入ってなくて寂しかったなあ…あれ好きだったのになあ…トホホ。


オマケ)
とまあ散々に書いてしまいましたが、エンドクレジットに流れるスザンナ・ホフスの「アルフィー」は最高!これは今回出演しているマイケル・ケインへのリスペクトでしょうか?ともあれこの曲が物凄い名曲であることを再確認されてくれます。しかも歌詞の「アルフィー」の部分を「オースティン」と歌い替えてたりして、映画に対する愛情もタップリ。スザンナ・ホフスの歌声も実にキュート!という名チューン。これ入っているなら、サントラは買いっす。


(2002年09月25日)
オースティン・パワーズ/ゴールドメンバー
Austin Powers In Goldmenber
2002年 アメリカ
監督:ジェイ・ローチ
出演:マイク・マイヤーズ ビヨンセ・ノウルズ マイケル・ヨーク