五条霊戦記

さて久しぶりに映画観てきました。『五条霊戦記』。おお浅野忠信!永瀬正敏!そして隆大介って誰?と淡い期待を感じつつ鑑賞開始。


感想:
α波出まくり。


描写も物語も妙にまーったりとしたテンポで進行するので、映画の流れに身をまかせてしまうと脳髄くんがα波をプルプル発振します。開巻10分にして居眠り開始のあとはエンドロールまで延々眠気との戦いという、近年まれに見るリラクゼーション映画でした。


見せ場のチャンバラシーンも、カット割りが異様に細かいうえに動きが激しいので何がどうなっているのかさっぱり判りません。さらにテンポは早いが単調ですので、これも見続けているとα波大発振。画面では人の首がシュポンと飛んだり血飛沫がスプリンクラーのように飛び散ったりとワンパク大行進ですが、観ているこちらはトロトロとした甘い眠りに包まれて夢うつつという倒錯の事態に。


緩急のついた演出、というフレーズはよくありますけど、この映画の場合緩急があまりに極端すぎて逆に単調になってしまったという感じでした。「微風」と「強風」しかない扇風機みたいな映画でしたよ。もすこし短くテンポよくなってたら、大分印象変わったんじゃないでしょか。勿体無い。


(2000年10月23日)
五条霊戦記
2000年 日本
監督:石井聰亙
出演:隆大介 浅野忠信 永瀬正敏