期待にプルプルしつつ観てきました『DEAD OR ALIVE 2 逃亡者』。
前作ですでに最大級のビックリを経験済みですからね。こっちもちょっとやそっとじゃ驚きませんよ…と観る前から妙な前傾姿勢。
しかし映画はなんというかこう、前傾姿勢の我々を放置したまま「わー」と逃走してゆくというか、前作のハードな雰囲気が何かの幻であったかのようなハートウォーム路線。かと思えば前作を遥かに超えた血のりの量と激しい殺人描写。このふたつが気が狂ったかのようにクロスフェードされる言わばDJ映画。この硬軟ゴチャ混ぜの演出にはもうあきれるのを通り越して笑う他はありません。
その他、劇中のあらゆる場面において比類なきワルフザケがまかり通っており、「こんなふざけた映画みたことねぇー!」と笑うやらあきれるやらですがしかしこの勢いはどうだ。ちょっと前の香港映画のような猥雑さとバイタリティに満ちあふれています。今が丁度ピークなのか、それともまだまだ加速してゆくのか。三池崇史からはまだまだ目が離せません。
(2001年03月06日)