リスボン探索〜帰還編

飛行機から空撮!

アヴェイロでの親善試合観戦翌日、リスボンへと移動。食中毒騒動と試合観戦で消耗してしまった体力を回復させるため16日はホテル到着後には休みを取った。食料探しに多少街を徘徊したが、日曜なのでどこもかしこも休み!休み!!休み!!!で大変だった・・・。ホテルの側には闘牛場があった。あれはスペインだけの文化では無いらしい。

そうそう、リスボンはポルトガルでは表記は"LISBOA"。これを「リシュボア」と発音する。「リスボン」と言っても通じないので注意。

■発見!ルイの店

さて、体力も気力も8割方戻ってきた翌日。私たちはリスボンの街での第一目的を果たすため、ホテルを出た。第一目的とは、ルイコスタ経営のレストランを探す事。本当は文房具屋(ルイコスタの実家)も探したかったのだが、こちらは時間と体力と手がかりが余りにも足りなかったため、今回は断念した。

件のレストランの事前に収集していた店の情報は以下の通り。

・ポルトガルのレストラン情報(ポルトガル語):店の営業時間などが載っている。
http://www.portugal-global.com.pt/Restaurantes/ClubeDoFrango/ENTER.htm

・店のオフィシャルサイト(もちろんポルトガル語):とても微妙な地図が載っている。
http://clubedofrango.restaunet.pt/

この情報をもとに、地下鉄+徒歩で向かう事に。

リスボンの地下鉄駅構内。リスボンの地下鉄路線は3線ある。色のほかにマークでも識別可能(船のマークだったり花のマークだったり)になっていたり、案内板が沢山設置されていたりと、ユーザフレンドリな作りが随所に見られる。きっと翌年のユーロ開催に向けての事なのだろう。また、駅構内では穏やかな音楽が流されていて、車体も小さく可愛い。大変和み系な地下鉄である。

音楽は日本でも導入したら自殺防止になって良さそうだ。

 

 

リスボンの街はポリゴンRPGもビックリな3D構造である。ファミコン版ドラクエ並の2次元であっても方向音痴な身にとっては大変攻略難易度の高い街だ。

道の上に道があったり、交差していたりする場所もあるので、地図が役に立たない場面もしばしば。

ひとたび道を間違うと坂道や階段を登り直さなくてはならないので大変だ。

リスボンの町の中その2。比較的まっすぐな道。でもやっぱり坂道。

しかしどんなに急な坂道であっても車間距離数十センチ(中には数センチなんてのも)の道脇縦列駐車はヨーロッパ共通のお家芸なのか。今回訪れた国の全てに共通した光景だ。お見事としか言いようがない。

途中、100円均一ならぬ2ユーロ均一ショップを発見。なかなかの品揃えだった。家の近所に欲しい。

迷う事2〜30分・・・たどり着いたルイコスタの店、入り口。

上の公式サイトにも出ている”ボールを蹴る鶏”のキャラクターの表示が最大にして唯一の目印である。

入り口は見ての通りかなり小さいので、うかうか歩いてると通り過ぎかねない。要注意。

赤丸のあたりにルイの店ルイコスタの店の場所。
徒歩で目指す人(いるのか?)は、まずこの風景を探すべし!

なお、この写真は写っている道よりも1段高い違う道から見下ろして撮ったもの。なので、この場所を見つけたら階段を探して下の道へ降りないと店には辿り着けない。厄介。ちなみに一見平面に見えるこの道も、漏れなく坂道。

ルイのレストラン店内。広い。 店内。入り口からは想像できないほど広い。インテリアは比較的簡素。至る所に有名選手のユニフォームが展示してある。あ!あんな所にルイコスタが!と思ったら。

作者不詳

以下はルイコスタのユニフォームコレクション(の一部)。
左から、ピレス、トッティ、セルジオ・コンセイソン、ベッカム。 なんだかギャルサポっぽいセレクト(笑)
写真には撮れなかったのだが、現チームメイトで元ユーヴェのピッポのユニや、もちろん本人のユニも飾ってあった。

意外とミーハーか!?

一応撮影許可はもらった・・・はず・・・。私らの怪しい英語がこれまた英語の苦手そうな店員兄ちゃんに通じていたかどうかは怪しいが・・・。

食事は・・・今日も今日とてメニューなど読めるわけもないので、適当に「今日のランチ」を頼んでみた。すると2日前にアヴェイロの小さな食堂で食べた食事とまるっきり同じメニューが出てきた。驚愕。茹でたジャガイモ、茹でた豆に茹でたバカリャウ。それに生のタマネギが載っているのまで同じだ。差はアヴェイロで輪切りだったタマネギがみじん切りになっていた事くらいだ。味付けは無いので本当に同じ味である。どうやらこれがポルトガル的に超定番メニューらしい。それにレイテクレーメ(カスタードにカラメルが載ったプリンのような食べ物)を追加注文。我ながら3日前に食中毒で瀕死になった奴の食事とは思えないが・・・とにかく美味しく頂けた。

しかし、食事の後、一息ついたところでプチ事件勃発。同行のN氏がトイレに立ったのだが、その数分後に店員が私の所へ来て「君の友達、たぶん閉じこめられてるんだけど・・・」と。・・・は?閉じこめられてる?何事だ??と急いでトイレに行って声を掛けると、中から「ド、ドアが開かないんだけど〜!!助けて〜」という声が。すると店員がドアに体当たりという力技で開けてくれた。その手慣れた(?)開け方と私に伝えに来た早さから察するに、閉じこめられた人が過去にもたくさん居たのだろう。・・・ってそんなら教える前にそのドア直してくれ・・・。女性用トイレはトイレ個室は勿論、入り口にも結構頑丈なドアがあるので一人で入って閉じこめられると、永遠に気づかれない可能性もある・・・。これからこの店を訪れる予定のある女性陣はルイコスタへのファンレターに「トイレのドア直して。」と書いた方がいいかも知れない。

詳細は忘れてしまったが、ランチの値段は1人6〜7ユーロくらいだったか。ランチ単品ならそんなに高くはない。デザートも美味しい。リスボン市内にあり、市内中心部からの交通の便もさほど悪くない(分かりにくいけど!)。サッカー好きでリスボンを訪れる予定がある方は是非この店で本場ポルトガル料理を堪能してもらいたい。

■帰還

食事を済ませた私たちは一旦リスボンの中心地まで戻り、コインロッカーに預けていた荷物を回収した後、空港へと向かった。荷物が重い事と、空港までのバスの乗り場が分からなかったことから、今回はタクシーを使う事にした。タクシーに乗って15分ほどで空港に到着。大変近い。

AIR PORTUGAL日本でこの機体を見る事は出来ない(日本とポルトガルの間に直通便が無いため。)・・・ポルトガル航空の飛行機。

ミラノの夜景アリタリア機内から見たミラノの夜景。

生きて本拠地に戻れた事に、涙が出そうになった瞬間。

イベリア半島強行横断4泊8日の旅はここに終わった。

 



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