IBM 5155

昔、チャットでキーボード談義に花を咲かせていた時、こんな流れとなった。
(注意:以下の文章は、勝手に脚色してますので、正確ではありませんし、誰がどんな発言をしたのかも不正確なので、あえて特定してません。)

「結局、バックリングスプリングだと1391401が実用と、それの満足感が両立できる代物だと。」

「それでもPC ATを触った後だと、実用性を犠牲にしてでも、これを使いたくなりますよ。」

「でもね、PC ATでも、ガワがやわなんですよ。PC XTに比べると。」

「確かに。鉄ですよ、あれ。」

「いやいや、実はPC XTよりも、ガワが凶悪なのがあるんですよ。」

「え?それは何。」

「IBM 5155って、ご存知?」

「まったく初耳。」

「今で言うところのノートパソコンみたいな、ポータブルパソコンなんですけども、それの付属のキーボード。」

「いやぁ、友人が、それのキーボードをebayで落札してるのを見て、問い詰めたら、実は、ガワが頑丈だと。」

「しかし、キーボードだけなんて、ちょっとレアですよねぇー。」

「そうですよねぇー。」

てな流れ。で、ebay見ていても、キーボード単体は、当然のことながら、発見は出来ない。

と、何かが頭の中で囁いた、「やっちまえ!」と。


届きました!二つあるうちの上にあるのは、ここで度々出てきた、代物で、本名は下の大きい箱。


開けると、緩衝材が山!マカロニを思い出す・・・。


緩衝材掻き分けて、袋につめ、ようやくの、ご対面。


これが!IBMのPortable Personal Computerこと、持ち運びパソコンのロゴ!


こんな形です。現在のデスクトップパソコンよりも重いです、CRT付いていて、AC電源内蔵。


ひっくり返してみると、これの足が見えます。この足だけ見て、これは!と思い出した人はPC XTマニアですね。


そうです、Portableなのにフルキーボードが付いてるのですよ、これ!
しかも、サイズは同じで、リサイズ無し・・・。ThinkPadでフルサイズキーボード(ThinkPad701C、ThinkPad S30)に拘っていた思想が、こんな所からあったのでしょうか?


本体とキーボードの固定穴、キーボード側に丸い突起が付いていて、それを押し込むことで外す。キーボードの手前と奥に、その機構が付いてあって、手前だけ を外すと、キーボードが手前に降りてきて、本体の一部となる。

こちらは、キーボードの奥側を固定している箇所で大きいサイズで固定されている。


こちらは、キーボードの手前(スペース側)を固定している側で、小さい穴で固定されている。


キーボードにもIBMロゴが、誇らしげに!


本体の方に戻ってみよう。取っ手側は、本体の裏側にある。重心がCRT(ブラウン管)になっているので、自然とこうなったのであろう。


「うぃーん、ガチャガチャ。」と声に出して、開かせる部分である。


Portableなのに、拡張ボードが一杯刺さるよ!でもACコンセントが必要なんだよ。


てなわけで、キーボードの写真が少ないのは、本体が魅力的だったからさ!


ソフトは付いてません、5inchFDDです。電源も入れてません、怖くて・・・。

キーボードについては、本体との接続は、モジュラタイプなので、他のPCとは繋がりません。

叩いた感覚は、PC XTと比べると、かなり硬質で、恐ろしい程の安定感があり、これを知っておくと、通ぶれます!
「ふっ、IBMの最高のキーボードが1390131だって?(冷笑) 何かを忘れていませんかぁ〜。いやいやAT、XT。ふっ、まだまだだねぇ」
みたいな・・・。

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